by une_genzaburo
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このエキサイトブログでは、ネームカードというものを設置すると詳しいアクセス分析ができる。 最近その機能に気づいた(お恥ずかしい<(^^;; )。検索ワードランキングという表を調べてみると、ここ数ヶ月ずっとトップは「岡田晴恵 批判」というワードで検索し訪問した人だ(この検索だけで200件を超えるアクセス有り)。 といっても私は岡田晴恵さんを擁護した事はあっても批判した事はない。岡田晴恵さんの本に関する私の紹介記事の中に、彼女への色々な批判に対して逆に擁護した記事の言葉がどうも「岡田」と「批判」がAND条件から検索され、私のブログにたどり着いたようだ。 このブログは、私自身がインフルエンザや感染症に関して非常に興味があるものだから、ウイルス、インフルエンザ、感染症関係の記事が非常に多い。岡田晴恵さんの本も『H5N1型ウイルス襲来』(角川SSC新書)、『感染症とたたかう―インフルエンザとSARS―』(田代眞人氏との共著・岩波新書)と既に2冊紹介しており、これで3冊目だ。 岡田さんが批判されている理由は2,3あるようだ。1つは、(咳や会話の際の口から飛び出る)飛沫及び飛沫核による空気感染を述べていること。一部の学者の間では、空気感染がまだ確認されていないと言っているようだ。今回の本でも岡田さんは空気感染を取り上げているが、私はその空気感染の指摘も支持する。 他の批判は岡田さんが、厚生省のインフルエンザの対策を検討する委員会のメンバーにも入っていないのに、やたらに危機を煽り立て厚生省が困っているとか、薬剤メーカーや備品に関連したメーカーを潤すだけだとか、田代眞人氏の助手のような立場に過ぎない若造のくせに、でしゃばっているとかといった低劣なものが多いようだ。医者からの批判でも、マニュアル的な処方は知ってても不勉強なのだろう、岡田さんへの見当違いの批判も多いようだ。 1,2年前までは、ほとんど関心さえ向けられなかった鳥インフルエンザから新型インフルエンザへの変異の危機を、彼女は著作活動を通して訴え続け、マスコミもここに来てやっと注目するに至ったのであり、むしろ功労者として讃えるべき程だと思う。日本でやっとインフルエンザに注目が集まってきたといっても、現実ではまだ通常の季節的なインフルエンザ、鳥インフルエンザ、新型インフルエンザの違いを理解している人はごく僅かというのが実態だ。まだまだ広報活動が必要だろう。 さて最初から余談が長くなってしまて申し訳ない。この本は、そんな岡田さんが書いたまさにタイトル通りの新型インフルエンザに対応するノウハウ本である。 目次を見ていただこう。 ●第1章 新型インフルエンザとは? ●第2章 新型インフルエンザの対応策 ●第3章 今から始める予防と対策 ●第4章 会社の対策は? ●第5章 発生・流行後の対応策 ●第6章 学校の対策は? また本の末尾には数ページを費やして「緊急対策リスト」(備蓄品チェックリスト)、消毒マニュアル、緊急連絡先シート、家庭内看護に必要なものチェックリストも併録されている(私は、参考にコピーさせてもらった)。 ただしインフルエンザに関する詳しい説明は、今までに何度も書いているのでやめておく(インフルエンザに関する過去記事を読みたい方は、このブログの左側のタグの欄かブログ内記事の検索から探して読んで下さい)。 最近になってようやく企業などが新型インフルエンザにも対策を講じる会社が出てきたが、岡田さんは従業員の家族対策などが抜けており、インフルエンザ対策としては片手落ちでまだまだ不十分なものが多いという。この本では、そういった方面からも対策を述べ、フォローしようとしている。 新型インフルエンザの発生は、いつ起こっても不思議でない状況に来ている。もしパンデミック(大流行)が始まれば待ったなしで、おそらく1週間ほどで地球全域に爆発的に広がる可能性があり、それだけに地域ぐるみ、国ぐるみ、国際協力のもとで、事前に対策を講じる必要がある問題である。そしてインフルエンザの被害を最小限に抑えるための何よりも重要な事は、一人一人が新型インフルエンザに対する知識をできるだけ正確に多く、そして最新の情報を仕入れる努力をする必要があるということだと思う。 日本は、そういう意味では、岡田さんが言うように欧米から比べると非常に遅れすぎているように思う。この新型インフルエンザの脅威は正しい知識のもと訴える限り、オオカミ少年になることはない、必ずやってくる脅威なのだ。 厚生労働省は、最悪の事態として日本全国で64万人死亡という想定をしているようだが、それは今回一番新型インフルエンザとなる可能性が強いと言われるH5N1型の強毒性でなく、今から90年ほど前の弱毒性のスペイン風邪程度のものを想定して出した数値だという。弱毒性と強毒性では致死率は全然違う。私は、実際日本で新型インフルエンザのパンデミックが起きた場合果たしてそんな生易しい数字で収まるのか疑問を抱いている。 この本は、インフルエンザの医学的な(例えば分子生物学的な側面からの)詳しい説明はなく、新型インフルエンザに関する知識は防御対策に必要な程度に抑え、あくまでその対策をどうするかに重点を絞って書かれている。 私はそれらもかなり知ってはいたが、ここ一年ほどインフルエンザ関連の本を読んでいなかったので、復習のために読んでみた。 新型インフルエンザの脅威が迫っている今日では、この程度の本の知識は最低限必要なものだと思う。そういう意味で、多くの日本人にお薦めしたい一冊である。 ここまで読んで評価してくださる方は、できれば下のバナーをクリック↓してくださると有り難いです! ←ランキングに参加しています!
by une_genzaburo
| 2008-12-20 13:32
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