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当たるも八卦の墨色占い―縮尻鏡三郎
佐藤 雅美 / / 文藝春秋 スコア選択: ※※※※※ 大好きな佐藤雅美氏の人気シリーズ第5弾である。勿論私は既刊全て読んでいる。NHKでも何年か前に、時代劇のシリーズもので何回か放送していた。覚えている方も多かろう。 このブログでもこのシリーズを2冊、紹介の記事を書いている。参考にされたい方は、次の読みたい方のタイトルをクリックしてください。 ●『捨てる神より拾う鬼』(シリーズ第4弾) ● 『浜町河岸の生き神様』(シリーズ第3弾) 主人公の拝郷鏡三郎は、元評定所の御留方。昔ちょっとした縮尻でクビになり(実際は上役が絡んだ事件の尻尾切りに遭ったのだが)、元評定所の上役の斡旋で今は大番所の元締を務めているという設定。そういう役目柄色々と相談に乗ることがあり、ストーリーが展開していく。また今回も毎度おなじみのメンバーが登場。鏡三郎の娘の知穂。それに飲み友達である北町奉行所の臨時廻り同心の梶川三郎兵衛、刀法指南羽鳥誠十郎の二人。手習塾時習堂の世辞に疎く少し頼りない男師匠・神山逍遥軒など。 今回は次の8作品からなる。 第1話「元表坊主加納栗園の大誤算」、第2話「当たるも八卦の墨色占い」、第3話「不義密通のふしだら女」、第4話「吉剣粟田口康光がとりもつ縁」、第5話「おさまらない知穂の怒り」、第6話「御家人田岡元次郎の殺しの真相」、第7話「寺田将監お呼出吟味の顛末」、第8話「命取りになった二本の張形」。 第5弾の今回では、主人公拝郷鏡三郎の娘・知穂の再婚がどうなるかが1つのキーとなって全体を貫いている。父が早く再婚せいと催促してもなかなかその気にならなかった娘に、山村屋新三郎という知穂と一緒になりたい男が現れて、知穂も意外や考えてみる気になる。 いつものように粗筋を書く。 第1話「元表坊主加納栗園の大誤算」 宇兵衛という時計師のもとにある日、元表坊主・加納栗園という人物が、西国のとある藩の勘定小頭を連れて来て、大名の持ち物の三百両はするという印籠時計を見せた。質草のつもりで預かって二百両ほど融通してくれという。宇兵衛は以前にも、その栗園の紹介でさる西国の大名が持つ、有名な時計師が作った最高級品に近い時計の修理を2回ばかりしたことがある。いわばお得意様であったので、相手を信用し二百両を貸した。 しかし預かってから調べてみると、どうやら値打ちは百両前後で大違い。さては騙りにあったかと思ったが、相手の身元は明確だし、悪意があってのことか否かわからない。早まって失礼してもまずいので、期限の半年近い頃まで待とうと考えた。しかしその時計がある日消えてしまった。犯人は住込みの小僧・三吉が濃厚だが、事を荒立て紛失の事件が公になると噂が相手に伝わり、借物がないだけに三百両はする代物で押し通され差額を弁償せねばならぬ。困った宇兵衛は、鏡三郎に相談する。・… 第2話「当たるも八卦の墨色占い」 書いた文字の墨色を見て人を占うことができる書家がいた。ある時、ある娘の書の文字を見てその娘の縁談が近い事をピタリと当て、年頃の娘たちの間で大評判となった。 裏茅場町に住む‘だるま床’の女房‘たつ’も、昔その書家に占ってもらった一人だった。ただしその書家はたつにだけは、その場で託宣をするのでなく、占いを書き付けた美濃紙を紙に封じて、家に帰ってから見よという。たつは家へ帰ってからどきどきしながら開いて読むと「そなたはいたって色が深い。慎まずばこの先、身を誤ることになろう。」と書いてあった。たつは憤慨したが、その後は占い文をなぞるかのような人生を歩みはじめる。・… 第3話「不義密通のふしだら女」 ある日、両国広小路の怪しげな見世物小屋が、町方の手入れに遭い、御開帳(女性の陰部を見せるストリップのような見世物の隠語)の現行犯で興行方や見物客が御用となった。その中に、知穂が師匠を務める手習塾時習堂に通うまだ11歳の長助という子供がいた。関係者が呼び出され、南町奉行所で取り調べを受けることとなる。 事件としては大した罪ではないので、簡単なお叱り程度となると思わたが、審理を担当した吟味方与力中野茂十郎は、長助の母‘あき’に、不義密通で長助をもうけたふしだらさと長助の育て方を強く非難、異例なものとなった。 町奉行所の者にさえ異様な感を与えた裁きは、後で理由があったことがわかった。何と茂十郎は以前おあきと婚約してドタキャンされていたのであった。・… シリーズ第五弾の全8話とも粗筋を書くつもりでいたが、纏め方が下手なので、もういつもの記事の字数に近づいてしまった。これ以上凡長にしたくない。第4話以降の粗筋は書かない。 今回は最初の方で書いたように、途中の第4話から山村屋新三郎という下総の大庄屋の息子が登場しキーマンとなる。父親が息子のために江戸で買った五千両もする土地を放蕩で失くしてしまったという道楽息子だが、ある事件が契機で知穂を知り、嫁にしたいと伝手を通して申し込みがくる。知穂は、人は悪くない上にある程度の学問もあるようなので、少し付き合ってみて人物をよくみてから決めようと出るが・…。 少し展開を暴露(ばら)すと、二人の仲は途中で急にいい方向に動き出すが、巻末の作品の事件でまたまた不幸が。 これ以上詳しくは書かないが、人生なかなか上手く事が運ばない事を描くのを真骨頂にしている(これは私の考えだが)佐藤雅美さんの力量が十分に発揮された本だと思います。 本当に佐藤さんの本はいつも楽しい。お薦めの一冊です。 (この記事は、七尾市立中央図書館(ミナクル3F)から借りてきた本を参考に書いています) ここまで読んで評価してくださる方は、できれば下のバナーをクリック↓してくださると有り難いです! ←ランキングに参加しています!
by une_genzaburo
| 2008-10-28 21:34
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