ビジネスの新常識 ブログのすべて
田口 和裕 / / ディー・アート
ISBN : 4886487556
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実は、私は最近ちょっとある人から商用サイトの※SEOの相談を受けて、今度アドバイスをすることになっている。私は詳しい相談に乗る前にその1つのい方法として、その商用サイトにブログをリンクし活用することを勧めた。しかし私もインターネットやブログのことをある程度は知っているが、知らないことも色々ある。また適当にこういうことだろうと想像し誤解していることも多いことだろう。
※SEO(Search Engine Optimization):GoogleやYahoo!などでの検索結果で上位に リストされることを目指したアクセスアップのテクニック
今度アドバイスする際、その辺りの事を頭の中できちんと整理しておかないと、いいアドバイスが出来そうに無い。そこでこれを機会に、一度ブログやインターネットに関して基礎から学び直し、頭の総浚いをしてみることにした。この本は七尾市立中央図書館から借りてきた本である。ブログに関する本は数冊しか置いてなかったが、この本は読んでみるとなかなか分り易かった。2年前の2006年5月10日発刊の本だが、そんなに古い感じは受けない。
目次に沿って各章の簡単な説明をする。
序章は「これだけ知っておこう ブログ界最新トピック「7」」と題し、ブログからベストセラーが生まれる理由や、アフィリエイト、ビジネスブログ、SEOテクニック、アクセス解析などの話題を述べる。
第1章「ブログが誕生・普及した背景」では、ブログの歴史や生まれた背景がまず説明。有名な話だが、2001年9月11日の米国同時多発テロで大きく注目を浴び、その後MovableTypeの登場によって、ブログが大きく普及していった話なども出てくる。
第2章「ブログを理解するための基礎知識」ではネットワークの基本、LAN、インターネット、ウェブサイト、ブラウザ、FTP、HTML、CSS、TCP/IP、IPアドレス、DNS、ドメイン名、URL、WWW、ブロードバンド、動的なページ、静的なページなどの用語解説や、クライアントが操作してからそれを受けて要求した内容が表示されるまでの簡単なフローなども紹介、インターネットの基礎知識というか仕組みを非常に分り易く説明している。
第3章の「ブログの全貌」では、まず基本構造を理解しようということで、記事(エントリー)の構成要素やエントリーの集合体としてのブログの構造が説明。他にも月毎、カテゴリー別のアーカイブや、トラックバックの機能や利用法などが説明。またブログ更新時に起こっていることや、それと関連したRSSリーダー、更新pingの話、フォトログ、ブログアクセサリー、ブログノアクセスアップヤトラブル防止の話なども出てくる。
第4章「ビジネスとしてのブログ」ではアフィリエイトやビジネスブログが注目される理由、ブログから生まれたベストセラーの話などを紹介。
第5章「ブログツールの導入と活用方法」では、主なブログサービスの機能比較表も載せ、ブログツールを選択する時のポイントを述べる。ココログを使ったブログ作成例で、具体的な作業の流れを分り易く説明している。
最終の第6章「ブログを支えるIT技術」では、まずHTMLをCGIによって動的に生成する仕組み、CGIに使われるプログラミング言語の種類、コンパイラ型言語とインタープリタ型言語、データーベースの仕組み、そぼ他にもXMLとRSSの概要、HTML、CSS、JavaScriptの基礎知識、次世代のWebサイトWeb2.0といった事柄をごくごく簡単に説明している。
この一冊で「ブログのすべて」を知ることは無理だが、ブログに関するインターネット知識の概要は知るには確かに便利な一冊である。
名称は聞き慣れてはいるが新たに認識した事柄や逆に使い慣れてはいるが初めて知った名前のソフト(Ajaxなどの)事項も多かった。またこれを読んでブログもなぜSEOに強いか理解が深まった気がする。
本当に勉強になった。皆さんにもお薦めしたい一冊である。
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