by une_genzaburo
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物理はいかに考えられたか 風間 洋一 / / 岩波書店 ISBN : 4000059319 スコア選択: ※※※※ この本を読了したと言っても、理解度は100%とは断じて言わない。自信もって言える理解度といえば、60%くらいかもしれない。それでも以前よりは、こういう本に関しては理解できるようになったと思う。 本の裏表紙には、「はるか遠方の銀河から始まって、太陽系、地球、人間を含めた諸々の物質、それらを造る分子原子、そして尋常な手段ではもはや見ることのできない極微の素粒子にいたるまで、この広大な宇宙にはあらゆる多様な存在とその運動の形式があります。これらを統一的に促えようとする人類の希求は、また長い物理学の歴史の底流ともいえましょう。アインシュタインが予見し、湯川や朝永が追い求めたこの究極の問題の本質に、本書はご案内します。」という宣伝文句が入っている。 タイトル名や上の宣伝文を読むと、アインシュタインあたりまでの一般向けのよくある物理学史のように思うかもしれないが、読んでみると、中程あたりからもう量子説に関する物理が出てきて、後半にはそれらの理論が想像以上に詳しく展開され意外と難解な本となっている。 勿論、前段部分の辺りは、プトレマイオスとか、コペルニクス、ケプラー、ガリレオ、ニュートンなど物理学史にはおなじみの面々が出てくる。近代科学に関する辺りもかなり早い段階で紹介して、カルノー・サイクルやエントロピーなど熱力学的なことや、光や電磁気に関的はことは全体の1/3くらいのうちに登場し、アインシュタインの相対性理論に関しては、その後すぐ登場してくる。 この本で、相対性と対象性が、物理理論の統一の重要なカギとなることが何度も述べられるが、ガリレオの物理学を相対性の見地から捉えて、アインシュタインと比較したりもする。人間は、この世を動かす原理、存在させている原理を、その時々の時点でできるかぎり統一された原理で認識しようとしてきたか、いかに物理学を築いてきたかを述べている。 私は、この本を読む以前に、このブログでも紹介してきた色々な物理関係の本を紹介してきた。対称性に関する本や、宇宙論・相対性理論、量子力学などに関する本などである。それらの本もその読んだ時点で100%理解できていたかといえば、皆60~70%くらいであっただろう。 しかしそのような理解度であっても今回この本を読むにあたって特に参考になった本が2冊ほどある。2月ほど前に読んだ『クオーク』(南部陽一郎著・講談社ブルーバックス)及び『ゲージ場を見る』(外村彰著・講談社ブルーバックス)である。このブログでの本の紹介は、基本的には読了した本であるので、この20冊は全体の70%から80%くらいまでは読んであるが、読了にまでは到っていないので紹介してなかった。 例えばバリオンの八個組などの合成に関するいわゆる“八道説”など、それらの本のおかげで比較的簡単に理解できたと思う。 先日読んだ茂木健一郎の『脳を活かす勉強法』では、脳を活性化させる読書法の1つとして、自分の能力を少し超えた120%くらいの本に挑戦することをあげていたが、私も実際にそう思う。難しくても何度も読むことによって、少しずつ理解が出来、また違った関連本を読むと、以前読んだ本のある箇所がその本の理解に役に立つということが多い。 こういう難解な物理学を学ぶには特にそういう事がいえるのではなかろうか。何せ初めてだと、急に覚える専門用語も多い。量子力学関係の本を最初読んだ時、バリオン数、クオーク、レプトン、アイソスピン、ゲージ理論、ボソン、フェルミオン、ハドロン、レプトン、グルーオン、スピン、(超)弦理論などといった用語が、いきなり訳のわからない位登場して、面食らったのを覚えている。 それを辛抱して、読み進め、完全に理解できなくても、何度も何度もこれに関する本を読むうちに、だんだんと理解してくるというのが普通のパターンではなかろうか。 そういう意味では「習うより慣れろ」という言葉を思い出す。でもそれをただ機械的にやるのも問題のような気がする。 高校時代、物理や数学などは、基本の定理や簡単な例題をやってから、とにかく練習問題・応用問題を解かせて、慣れて物理や数学を理解するという感じだった。受身的で、前向きな好奇心による理解力がなかったように思える 今にして思うのだが、この本のような物理(または数学)の概念や歴史などを書いた書物もそれと並行して多く読ませて、定理の公式など丸暗記でなく、背景を深く理解した上で、あらためて定理・公式などを理解するのも大事な事だと。 問題集などの問題を解く作業を進めながら、時にその解いている作業の根本的な意味を、そういう学習参考書とは違ったこれら物理学の本を読むことによって、再度認識し、また新たな問題を解いたり、他の物理関連の本に挑戦したりするのがいいのでは、と思うのだ。 しかしこう書けるのも、今では大学受験など一切関係ない気楽な身分に立ったからのことである。私も高校時代そんな事はしていない。勉強のほか、クラブ活動などもあって、相当能力ある余裕のある生徒しか無理だろう。余計なお節介という事はわかっている。 ただ“後悔先に立たず”で、能力のある生徒には、出来ればそうあれば、その中から将来優秀な科学者が出てくるのも夢ではないような気もするのだ。 1990年に発行された本だが、内容は決して古くないと思う。東大の教養学部助教授(当時)が書いた物理読本で、一般向けの教養本である。私自身も、この本をこれ一回限りでなく、あと数回読むつもりでいる。 理系分野を目指す意欲のある若い高校生には、是非とも挑戦して欲しい本である。また科学に興味のある大人の方にも、十分な理解が出来ない事など気にせず、挑戦してもらいたいお薦めの一冊です。 【参 考】 ●帯紙に書かれていた文章(本文第1章よりの抜粋) 「自然はまことに様々な意匠を凝らして、ある時はわれわれを愉しませ、またある時はわれわれを苦しめます。(中略)その意匠が巧妙であればあるほど、見かけが異なれば異なるほど、その同一性を見破ることに感動が伴います。われわれ研究者が興奮するのは、まさにこのような意味で「統一的」理解を得たときであり、それは思いもかけなかった言葉の親和性を発見した時の詩人の感動にも似ているのではないでしょうか。」 ● Amazon.co.jpの本の紹介文 「宇宙から素粒子にいたるあらゆる存在を1つの原理から捉えようという統一理論.この究極の問題に人類はいかに挑んできたか.話題の超弦理論とはどんな理論か.一般向けに,数式を一つも用いずに書きおろした秀作.」(出版社/著者からの内容紹介) ここまで読んで評価してくださる方は、できれば下のバナーをクリック↓してくださると有り難いです! ←ランキングに参加しています!
by une_genzaburo
| 2008-06-10 11:23
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