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「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは
李 登輝 / / 小学館 ISBN : 4093873704 スコア選択: ※※※※※ 久しぶりに読んでいて感動に奮えた。今年出版された本ではないが、私にとっては今年最高の本になる可能性が高い。今までに出会い尊敬して目標としている何人かいるが、数十年ぶりにまた1人増えたという感じだ。ただ今までと違い、話したことはない人物だ。私淑し、生涯の師となる予感がする。(ただし政治家になる気など全く無し!) 実は、李登輝さんとは話したことはないが、会ったというか、直に見たことはあるのだ。今から2,3年前のちょうど今頃ではなかったか、石川県に旅行に来られて私が住む七尾市の和倉温泉・加賀屋に一家で宿泊したのである。宿泊の翌朝、その温泉宿の近くの波止場で早朝からイイダコ釣りをして待ち、宿から出てくるところを、遠くから垣間見ただけだが。同じようにして同宿の前で小泉元総理他色々な有名人を何人か見ている。 ちょっと脱線してしまった。本の話に戻す。 正直に言いますと、私は今まで李登輝さんのことをあまり知りませんでした。勿論、台湾の総統をしていた事くらいは知っていましたが、凄い方なんだろうと想像していた程度でした。 まず、日本語が堪能なので(おそらく私より古文などもわかるようだ)、日本人向けに訳者なしに日本語で書いているのにまずビックリ。読み進めていくうちに日本語が単に堪能だなんていう程度でなく、日本人以上に古き良き時代の日本的教養を保持し、おそらく世界の政治家で冠たる哲人で、なおかつ日本人以上に日本というものを深く愛しているのを感じました。 タイトルにあるように『「武士道」解題』とあるように、この本の大部分(第2部)は、新渡戸稲造氏の「武士道」を、李登輝さんが戦前日本人として受けてきた教育などご自分の過去を振り返り解説した本です。第1部では、『武士道』以外にも、影響を受けた本の話などが出てきます。思想遍歴のような感じです。また巻末には、慶応大学の三田祭で講演する予定だったが、実現に至らなかった原稿「日本人の精神」が付されています。 私・石川県人としては、李登輝さんが4人もの石川県人をここで採り上げて賞賛してくれたので、非常に嬉しく感じました。西田幾多郎、鈴木大拙、八田與一、加賀の千代女です。西田や鈴木もかなり詳しく説明されていますが、巻末の「日本人の精神」では、それを体現する人物として八田與一の業績と人となりが述べられ、代表例とされています。 石川県人としてもっと郷土に誇りを持たねばとあらためて感じさせられた次第です。 私は、実は新渡戸稲造の『武士道』は以前、三笠書房の奈良本辰也さんのもので読んでいます。しかしその時は、ある程度感心はしたものの、今回に心の奥底から湧き上がる感動までは覚えませんでした。李登輝さんの解題により、新渡戸稲造の『武士道』のすばらしさがよくわかった気がします。それ以前は、今の1/10も各文章の意味するところを捕らえていなかったと思います。 この本は、先ほどいったように李登輝さんの思想遍歴の書ともなっています。今後の読書の参考にもなる気もしました。この本に出てくるゲーテの『ファウスト』や倉田百三の『出家とその弟子』、鈴木大拙の『禅と日本文化』、西田幾多郎の『善の研究』を、私も一応読んでいます。『武士道』同様、自分の理解と比べると如何に私の読みが浅いか反省もさせられました。また勿論私の読んでいない本も色々出てきました。それらを読んでほんのわずかでもいいから李登輝さんに近づきたいと思っています。 今まで新渡戸の『武士道』はかなり理解不足でしたが、それでも武士道そのものは、私自身、自分の道徳律としてきたつもりです。「誠」という言葉が好きですし、「卑怯」な振る舞いはするな、「義」に生きるよう・・・・などと自分に言い聞かせているつもりです。 李登輝さんが言うように、こういうことは実践が大事なのでしょう(ただし、李登輝さんも言うように、武士道的精神を心に思いえがくことも実践のうちに入る)。常に心がけたいものです。 李登輝さん自身、子供の頃から、武士道を実践してきたようです。台北市市長や総統となっても、「天下為公」、「滅私奉公」をモットーに政治家としての仕事に精励されたことなども書かれています。読んでいて本当に頭が下がります。本当にこんなすばらしい哲人政治家は、現代世界に他にいないような気がします。無理な話ですが、日本の首相になってほしい人物です。 日本の武士道精神のすばらしさを最初から最後まで日本人に訴え続け、念を押すかのように「最後に、もう一度繰り返して申し上げておきたい。日本人よ自信を持て、日本人よ「武士道」を忘れるな、と。」という文章締め括っています。その熱い思いに、思わず涙が出ました。 この本は七尾市立中央図書館から借りてきた本ですが、現在は文庫本も出ているようなので買って座右の書とするつもりです。 できる限り多くの日本人に読んでいただきたい、必読の1冊としてお薦めしたい本です。 (書いているうちにに、尊敬の余りか、文体まで丁寧調に変わってしまい、不統一ですみません。どうかあしからずご了承願います!) (参考) 「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは (小学館文庫) 李 登輝 / / 小学館文庫 ISBN : 4094057927 スコア選択: ※※※※※ ここまで読んで評価してくださる方は、できれば下のバナーをクリック↓してくださると有り難いです! ←ランキングに参加しています!
by une_genzaburo
| 2007-10-08 00:32
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