日本仏教十三宗ここが違う
/ 大法輪閣
ISBN : 4804611444
スコア選択: ※※※※
ここでいう十三宗とは、法相宗、華厳宗、律宗、天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、融通念仏宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、日蓮宗である。
まだ40代半ばだが、結構仏教に興味のある源さんなので、時々こういう本も読む。
私としては、仏教各派の中では、天台宗、真言宗、浄土宗、浄土真宗、曹洞宗、臨済宗、日蓮宗などは比較的なじみがある。しかし、この本を読むまでは、あとの宗派は名前は聞いたことがあるが、実態はほとんど知らないというのがほとんどであった。正直に申せば、融通念仏宗という宗派は、恥ずかしながら名前さえこの本ではじめて聞いたのであった。<(^^;;
また比較的馴染みがあるといってあげた7つの宗派も、知っているようで、その実詳しいことは殆どしらないというのが本当のところである。我家の宗旨である浄土真宗(その中の真宗大谷派)でさえ、知らないことがまだ山ほどある。この本であらためて知ったことも多い。浄土宗と浄土真宗は、今までそんなに宗旨に違いはないと思っていたが、意外とその相違が大きいこともこの本を読んで今回感じたことである。
しかし各宗派ごとの宗旨内容や相違点などはこのブログではこれ以上書かない。ここに十三宗の違いを一々要約していたのでは、書くことがありすぎる。逆に言えることは、多少なりとも仏教に興味のある方には、この本は、各宗派の違いの概略を知るのにもってこいの本ではなかろうか。
勿論、ある宗派の宗旨などを詳しくしろうと思うと、この本では頁数としては少なすぎる。しかし仏教全体の概観を、十三宗を眺めわたすことによって時々確認するためには、非常にいい本であると思う。私も金に余裕があれば、ガイドブックとしてもっておきたいような本である。
最後に参考としてまた、インターネットのAmazon.co.jpに書かれた説明も転記しておく。
◆内容(「BOOK」データベースより)
「日本の伝統的な仏教十三宗。各宗ごとに、本尊・教義の特徴、往生・念仏・悟り観、どの経典を大切にするかなど共通の設問に答え、さらに奈良仏教・平安仏教・鎌倉仏教の違いや、他宗派との違い、宗内の流派の違いを浮き彫りにする。誰もが常識として知っておきたい日本仏教の入門書。 」
◆内容(「MARC」データベースより)
日本の伝統的な仏教十三宗を対象に、本尊・教義の特徴、往生・念仏・悟り観、尊重する経典について説明する。更に奈良・平安・鎌倉仏教の違い、他宗派との違い、宗内の流派の違いにも言及する日本仏教入門書。〈ソフトカバー〉
(この本は、七尾市立田鶴浜図書館から借りてきた本です。)