皆さんは、
このDMVのことをご存じだろうか。JR北海道が開発した。
線路でも道路でも対応できる乗り物のことである。線路がない所でも、線路が道路と交差したところなどから(つまり踏切などから)道路に出ることができるのだ。どういう仕組みかというと、線路を走る車輪(及びタイヤ←DMVでは線路上でも前輪はがレール上におりた状態になる)が、道路上に出る際は、前後とも完全にタイヤ車輪に切り替えるのである。
その車輪切り替え時間は、わずか15秒ほど。
以前は一両編成であったが、今では連結器がつき、数両かつなげることもできるのだ。またGPSなども搭載し、何両か連ねたDMVが、ある場所で、連結を分離して、そのまま線路上を走る車両、各方面への道路へと向かう車両という風にバラバラに行き先を変えて散らばっていっても、GPSを利用することにより、ある場所でまた落ち合わせて連結したりもできるのだ。私が数年前テレビでみた時よりも、他にも色々改善されたということで、もう完全に実用化可能ということなのだ。
その上、このDMVは、通常の電車やディーゼルカーの車両と比べると、その重量は6分の1程度で、金額も9分の1程度の1500万円。動力費は4分の1。検査費用は8分の1。 しかもレールに重量はあまりかからなどあって、レールの修繕費はほとんどかからないそうなのだ。もう「のと鉄道蛸島線」は廃止されてしまったが、何とかこれを利用して復活できないだろうか。
確か2年以上前のことだが、のと鉄道蛸島線の廃止の是非をめぐって検討していた頃、私は何とかして「のと鉄道」を残せないものかと、「のと鉄道」にSLを走らせる案とか、
このDMVを走らせる案を提案し、自分のHPの掲示板に書いたり、ネット友達の掲示板やメールで訴えたりした。それでも飽きたらず、自治体や電力会社(「のと鉄道」を援助してはと提案)にメールを送ったりしたりもした。結局は、地元の自治体や住民が検討して、のと鉄道蛸島線は廃止となってしまった。私は、未だに非常に残念なのである。
しかし当時はまだDMVも完全に実用化はしておらず、あまり検討されなかったのかもしれない。またそれほど知名度もなかった。
しかし実用化に完全に目処が立ったのだろう。最近、このDMVが、またテレビで報道されていた。それにこのDMVなら廃止になった路線でも、たいした修繕をしないで、利用でき復活も簡単な気がする。
たとえ途中からすでに線路が撤去されていてもいいのである。その手前の遮断機などの場所から道路に出ればいいのである。そしてまた線路があるところまできたら、そこから線路に入ってもいいのである。
このDMVを利用すれば、沿線に近いかどうかという制約も緩和される。またのと空港へのアクセス交通や学校などの通学にも大いに利用できるわけだ。のと鉄道が運営しなくても、他が運営してもいいわけだ。何しろ、運営費が汽車などより、ずっと安くなるのだ。第3セクターでもいい。
何とかこの気運を盛り上げて、何とかこの案の実現をできればと考える今日このごろである。
この記事の最初の方でもリンクしたが、
DMVについてはJR北海道の人が作っているこういうHP(
DMV(デュアル・モード・ビークル))もあるようだ。興味のある人はぜひ見ていただきたい。