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<百字紹介文> 髙田郁さんの「みおつくし料理帖」シリーズの第1弾。料理だけが自分の幸せの道筋と定めた澪の奮闘と、彼女を取巻く人々の人情が織りなす時代小説集です。美味しい話が満載な上に、巻末では料理のレシピも掲載する。 <詳しい紹介文> この本は「本が好き!」のかず吉さんの書評で知った本だが、実際に読んでみてやはり想像通りの私好みの本だった。 私はこの手の泣かせる苦労話に弱い。40歳過ぎてからは涙腺がゆるくなった。以前は山本周五郎の小説などでよく涙ぐんだものだ。50歳前後からは、感涙がすぐ湧くようになった。 この小説でも何度か思わず涙ぐんでしまった。勿論、そんな恥ずかしいところは他人に見せられぬ。一人で静かに読みながら泣くのである。 こういう泣かせる話は、読んでいて辛くなる時もあるが、心の浄化にいいような気がする。よって今ではこういう話を好んで読むようになった。 さてこの本の紹介だが、主人公をはじめとした登場人物の紹介をしよう。 主人公は、神田御台所町で江戸の人々に馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」で店を任せられた澪。 というのは、澪はもともと大阪生まれで、父親は茶碗などの塗師職人であった。子供の頃の水害で両親を亡くしていた。家族三人で逃げる際、母親が足を掬われ、それを助けようとした父親もどっと押し寄せてきた水で流されてしまったのだ。 澪も流され気を失ったがが、幸い流木などにひっかかり水が引いたあと助けられた。 天涯孤独となった澪が、町をさまよい歩いている時、拾ってくれたのが大阪で名の知れた料理屋「天満一兆庵」の女将・芳であった。 澪はその店に奉公することになり、最初は女衆となって働いていたが、ある事が契機で澪の天性の味覚に驚いた芳は、他の反対を押し切って澪を料理場へ入れた。店はそのあと、順調に繁盛するようにみえたが、数年して隣家から火事で類焼し、店を失ってしまう。 店主の嘉兵衛は、まだ若い澪に店の再開を託して亡くなった。芳と澪の主従は、江戸店を任された嘉兵衛の息子・佐兵衛を頼って江戸へ下るが、その店は既に他人のものとなっていた。佐兵衛が、吉原遊びに明け暮れて、膨大な借金を抱え、行方知れずとなっていたのだ。 芳と澪は、神田金沢町の裏通りの長屋の一角に一緒に住むことになった。澪は、人々から「化物稲荷」と言われ、荒れ果てていた神社の様に胸を痛め、草むしりしたり、少し修繕したりしていた。 そんな姿を見たのが、「つる家」の主・種市だった。種市が澪をその神社で見かけたのは、偶然彼の娘つるを亡くした命日だった。澪の姿が、娘の姿と重なり、種市は彼女を自分の店で雇うことにした。 「つる家」は、種市が打った蕎麦を供する蕎麦屋であったが、そば以外の料理は、澪に任せるようになった。「ぴりから鰹田麸」や「ひんやり心太」で評判をとった「つる家」だったが、ある日、種市は腰を痛め、仕事を続けられなくなった。 「つる家」は、澪が雇店主となって上方料理を出す店に衣替えして再出発する。最初はなかなか客がつかなかったが、江戸っ子が馬鹿にする戻り鰹を、醤油や酒、味醂で煮込んでご飯に混ぜた「はてなの飯」が大評判をとる。 連日大入りの店も、数日すると客足が減っていった。真似する店が現れたのだ。 その後、今度は「とろとろ茶碗蒸し」を考案し、また大評判。ついには江戸の料理番付に大関の「登竜楼」についで2番目の関脇として載る。 しかしその後、名料理屋「登竜楼」が澪の料理に脅威を覚えたのだろう、非道な妨害を加えるようになる。・・・・ ところで澪には子供の頃、幼馴染の仲のいい女友達・野江がいた。彼女は唐高麗物屋「淡路屋」の娘で綺麗な娘であった。彼女とは大坂の水害以来会っていない。 澪と野江は子供の頃、ある事件が契機で、水原東西という有名な易者に占ってもらうことがあり、野江は『旭日昇天』の相といわれ、澪は『雲外蒼天』の相といわれた。 要は、野江は旭日の勢いの如き天下取りの相だといい、澪は艱難辛苦が絶えない人生だが、その先には真っ青な空を望めるような人生だという。 小説を読めば分かるが、水原東西の易占は辛くも当たる。澪は試練を乗り越えて料理人として励むが、江戸で思いもかけぬ形で野江の消息をしることになる。・・・・ この小説は、多くの時代小説と同様、澪を取り巻く人々の人情も売りのようだ。 神田旅籠町の若い医師・永田源斉、謎の武士・小松原、同じ長屋の向かい部屋に住む大工伊佐三とおりょう・太一の親子、みんないい人たちばかりだ。 昔は近所の者同士、助け合いの精神が結構みられたものだが、現在では田舎でも影を薄めつつある。 日本の経済はいま衰退傾向にあるが、世の中が物騒になるのはゴメンだが、これを契機に助け合い精神が復活すれば、それなりに過ごしやすい世になるかと思うのだが・・・・無理かなー・・・・ 変な方向に感想が向いてしまった。風邪君のせいかな? この後は、早めに床に入り、このシリーズの第二巻『花散らしの雨』を読みはじめるつもりだ。 読了後は勿論、ここで紹介するつもりだ。乞うご期待! ←ランキングに参加しています。
by une_genzaburo
| 2012-10-24 19:13
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