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<百字紹介文> この『鴉浄土』をもって、このシリーズ『公事宿事件書留帳』も第20弾、125話になるらしい。自称・公事宿「鯉屋」の居候こと田村菊太郎が(主人公)が、巷の難解な事件を颯爽と裁く。巻末に作品名総覧を添える。 <詳しい紹介文> このシリーズも『鴉浄土』をもって、第20弾、125話になるらしい。 私は澤田さんのファンなので、既刊は勿論全て読んでいる(ただし図書館の本を借りてきて読んだのが、ほとんどであるが)。 澤田さんの他のシリーズもかなりネット上で紹介している。 公事宿とは、宿泊施設を備えた弁護士事務所である。京だけではなく、勿論、江戸や大坂などにもあった。この小説では、公事宿の使われた方は、京の巷での事件(民事訴訟)の取り扱いの話がほとんどだが、実際には周辺の天領などの訴訟も多かったようだ。 地方の揉め事を、京や江戸などで裁く際に、関係者が出て来て公事宿に留まる。公事宿に依頼し、訴訟手続きに必要な書類なども代行して作成する。お白州(裁判)にも立会い、裁許(判決)を得るのを助ける職業であった。 そしてこの公事宿は、地方ごとに、例えば江戸の公事宿ならば、上州なら上州の人が泊まる公事宿というのが大概定まっており、地方の人々はそこの公事宿を利用し裁判に当たったようだ。澤田さんのこのシリーズは、ちょっと現代の弁護士事務所のイメージを公事宿に与えすぎているかもしれない。 ファンなのに、いきなりちょっと批判してしまったかな?? いつものように各話の粗筋を少し書き、紹介に代える。 第1話『蜩(ひぐらし)の夜』 16歳で近江朽木村から京の呉服問屋「伊勢屋」に奉公に出されたお鈴は、今年で既に3年目の奉公に入っていた。店主夫婦にも気に入られ、伊勢屋がお客の接待に使うための別邸が高台寺の近くにあったが、そちらの手伝いに出されることになった。 そこに移る女子衆は、しかるべき大店に嫁がせるため花嫁修業を受けられ、いわばこの店の出世コースであった。 ある日安芸広島藩の京屋敷のお留守居役が招かれた。お鈴は、最初は風呂焚きなどをさせられたが、炊き終わると女子衆を取り仕切る老女に呼ばれ、ある仕事を命じられる・・・。 第2話『世間の鎖』 ある長屋に住むお里は、兄・定七が何者かに殺されてから、不安を覚えていた。出機(でばた)稼ぎで織り上げた反物を織屋に届けた後、帰ってみると、家探しをされた痕跡が数度伺われたのだ。その後、長屋の井戸にスイカが投げ込まれ砕け散っており、大騒ぎとなった。 お鈴の兄定七は、亡くなる前にお里の部屋の向かいに住む藤助に柳行李を預けていたが、何者かはそれを狙っている可能性があった。そんな井戸騒動の折、公事宿「鯉屋」の居候・田村菊太郎は、その傍を通りかかり、不審を抱く・・・ 第3話『鴉浄土』 古手問屋「菱屋」の隠居・九郎右衛門は、毎日のように一人でどこへ行くとも言わず出かけた。行き先は半年前に亡くなった妻・お民が眠る菩提寺・西方寺で、実は墓参りであった。いつも塩味だけのオニギリ2個を墓前に供えるが、それを毎回綺麗に食べて平らげる鴉がいた。九郎右衛門にはそれがお民の生まれ変わりのように思え、毎日欠かさずそのお参りをしていたのであった。 ところで菱屋の奥の隠居所で、九郎右衛門の身の回りの世話をするお佳という女がいた。妻がなくなる前から我が子のように可愛がっていたのだが、最近妻の遺品の櫛などの品々が失くなる事があった。九郎右衛門は騒ぎにしたくなく、家の者にも知らせることなく、「鯉屋」に相談に行く。・・・・ 第4話『師走駕籠』 ある日駕籠舁きの佐吉と太兵衛が川魚料理屋『魚清』の主・清右衛門を乗せて三条小橋方向へ向かっている途中、6、7歳の子供が前も見ず突然走ってきて、前を担ぐ佐吉にぶつかってきた。痛い痛いと叫び騒ぎとなる。客には駕籠賃も払わず去られ、その後、やくざめいた男が父親だと言って現れ、骨接ぎに子供を乗せ連れて行くが・・・・ 第5話『陣屋の椿』 油問屋・夷屋(えびすや)の庭には、徳川家康が関ヶ原の合戦の際、陣屋にしたといわれる場所に咲いていた椿が植わっていた。何度も場所を替え移植させられた椿であった。 時期が来ると、えも言われぬ気品さを湛えて咲いた。夷屋では、誰彼かかわらず庭に招き入れて見せたが、毎年その椿を見に、五十半ばの引き売り屋が来て、枝を三本懇望して剪り取っていくという。 ある日、その夷屋に賊が押し入り、4千両が盗まれた。頭は初老の男で、庭の椿を愛でていたという証言から、引き売り屋の男が怪しいと疑られ捕らわれた。・・・・ 第6話『木っ端の神仏』 ある日鯉屋に、吉田村の彦七が、背中に自分で彫った大黒像と阿弥陀像をもって訪れた。それは以前、村の御神木だった樅の木の木っ端で作ったものだった。 それより3年前、吉田村では水の便の悪い村に水を引く費用捻出のため御神木を伐って、それを小間物屋十四屋に売ることになった。彦七らは反対し、伐採を邪魔しようとして騒動になるが、偶然菊太郎が現場を通りかかり騒動を収めた。 その樅の木は十四屋の別宅の材料となる予定だったが、菊太郎は十四屋に、製材後の木っ端は彦七に渡す条件で話を付けた。 彦七が持ってきた2つの像は、その木っ端で作ったものであり、阿弥陀像は菊太郎に、は十四屋の主人・四郎左衛門へのものだった。・・・・ 今回も、珠玉の佳品6作を収め、お薦めの一冊となっております。 ←ランキングに参加しています。
by une_genzaburo
| 2012-10-01 08:38
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