by une_genzaburo
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<百字紹介文> あのリーマン・ブラザーズ証券や、J・P・モルガン、メリルリンチでマネージング・ダイレクターとして企業合併・買収の最前線で活躍した著者が、金融危機の実態を述べ、対処法を考える縁(よすが)を提供した一冊。 <詳しい紹介文> 今回は著者の経歴をまず書こう。 早大政経学部卒業後、日本興行銀行に入行。スタンフォード大学経営大学院で経営学修士を取得。1998年から2003年まで、J・P・モルガン、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ証券会社でマーチャント・ダイレクターとして企業の合併・買収の最前線で指揮を執る。現在、経営コンサルタント会社「インフィニティ」の代表取締役とある。 何をいいたいかと言うと、著者のキャリアの中にリーマン・ブラザーズ証券(今回の金融危機の発端となった会社)にいたこともあり、日本人には馴染みの薄かった投資銀行に詳しい人物と考えられ、何かしら他の人(日本人)が語れないような事を語ってくれるのでは、と思ったのだ。 2007年のサブ・プライムローンや2008年のリーマン・ショックは、当初日本が一番影響が少ないと予想されつつ、実際には世界で一番悪影響を受けたと言われる打撃を受けている。 現在、アメリカの株式市場は、リーマンショック前の状況程度に株価は持ち直しているようだが、まだ完全に回復したとは言いがたい。不況をいまだ引きずっており、いつまた大崩落するかわからないという状況ではなかろうか。 オバマ氏が、大統領当選後まもなく行った大規模な財政出動による施策も、期待はずれの効果しか示していない。大統領2期目を迎えられるかどうかも厳しい状況だろう。 日本も、先に述べたがサブ・プライムローン問題、リーマン・ショックで当初の予想を超えて大きく影響を受けた。政治の面では、アメリカ同様2009年の選挙で民主党が政権交替を果たしたが、マニュフェスとを前面に戦った民主党政権が与党となった後、詐欺ともいえるマニュフェストに反した施策しかできず、さらには内外の問題で政局が混乱をきたして、効果的な経済政策を打つというにはほど遠い状況である。 今回の金融危機は、その資産の目減りの割合や、長期化しそうな様相から、1929年に始まる大恐慌に匹敵するものであり、類似性は強く、比較しての分析は意味があると思う。 今の厳しい内外の経済状況を思うと、どうしても経済の先行きを心配せずにはいられない。経済に関する新聞・雑誌・ネット上の様々な記事や本を読んで、自分なりに納得し、今後どうすべきか考えたいと思っている。 先月、この本とタイトルが似ている『金融大崩壊「アメリカ金融帝国」の終焉』(水野和夫著・NHK出版)はそういう意味では、結構勉強になった。また一昨年末に読んだガルブレイスの『新訳 大恐慌 1929年は再び来るか!?』(徳間書店)なども非常に参考になった。 今回の本にも期待したが、上記の本よりも趣旨がボヤけていて、残念ながらサブタイトルにある「なぜ「大恐慌」は繰り返されるのか」に明確に答えていない気がした。 答えが書いてありそうな箇所を、何回か読んでも明確な答えがない。 (1929年の)「恐慌の原因をまとめてみよう」(186頁)と書かれた後の答えが出ていそうな箇所をよく読んでも、いったいどれがその原因を指した箇所なのかよくわからない。 「消費面からみると、1920年代には購買力にも偏りがあった。」などと書いてあるが、何かその前後を読んでもハッキリしない。 それらしき文章としては「資本家には生産調整という発想が希薄だったために、1920年代の市場には購買力をはるかに超えた量の製品があふれることとなった。在庫の積み上がりは、不況に突入すると、一気に労働者への解雇へと突き進んでいく。」 1929年の恐慌の原因だけ考えるなら確かにこれも答えとなりうるが、いかにもこの本は1929年の大恐慌と今回の金融資産崩壊には類似性がありとして、サブタイトルも「なぜ「大恐慌」は繰り返されるか」としたはずだ。上の答えではさみしいというか期待はずれだ。 この本の前半から中頃にかけて、1929年にはじまる大崩壊が、その後長期的にいかに大きな景気後退をもたらし、回復に時間がかかったか。当時の惨状はいかなる状態だったかを、数値や報告書などで例示し、その意味では興味深い本ではあったが、肝心の、なぜ大恐慌は繰り返されるのか?については、何度も言うが明瞭に示してはいない。 人によっては、‘そんな事を言っても、誰もが知りたい大恐慌の原因を、簡単に示せる訳がないよ’と言うかもしれない。でも本書のようなサブタイトルを呈しているのなら、完全でないにしてももっと明瞭に自分の考えをハッキリしめすべきだ。思わせぶりのタイトルを書いて、とぼけるのは香具師の口上とそれほど変わらない。 この本を読めば、それなりには色々勉強にはなる。本全体を読めば、またもしかして、これが答えの暗喩かな?と思う文章も無いではない。 つまり1929年から3、4年ほどの間に景気が大きく落ち込んだ状況等を書いた文章の中に、今回の金融危機との類似性を見つけて、自分なりの因果関係を考えたり、危険信号として受け取れということかもしれない。 将来への対処法というものは最終的には自分で考え判断すべきものだ。明確に答えを出している本は、実際少ないし、そういう本は逆にある程度眉に唾をつけて読むべきものである事を考えれば、考える縁(よすが)にはなる本でも良書といえるのかもしれない。 あなたも私の意見などに簡単に与せず、自分なりに色々読んで考えることをオススメする。 ←ランキングに参加しています。
by une_genzaburo
| 2012-09-04 08:46
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