by une_genzaburo
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<百字紹介文> 2010年にNHKスペシャルで放送された「アフリカンドリーム」を取材チームがまとめた本。色々問題を抱えながらも資本主義の最後のフロンティアとして、熱い大地と同様人々が燃えたぎるが如く生きる姿を伝える。 <詳しい紹介文> 2010年に3回にわたりNHKで放映されたこの番組を私は視ていない。 (ここ数年、テレビはニュースなど1日、せいぜい1時間程度しか視ていない。) ただこの番組を視た感想らしい話は、母が何度も話すのを聞いた。 年をとると同じ話を何度もするというが、母はこの「アフリカ」の第2回を視て、印象が強かったのだろう、中国人がアフリカの資源を買占めする姿に脅威を感じたらしい。 アフリカには、私自身も非常に興味がある。キリマンジャロとその裾野に広がるサバンナの原野、エジプトの遺跡の数々、サハラ砂漠、コンゴなどの熱帯雨林のジャングル、ジンバブエの遺跡・・・・ 結構、探検みたいな事が好きなので、お金と暇がが沢山あれば、紀行文を意識した日記をつけながら、双眼鏡片手にジープに乗ってあちこち回ってみたいとも思っている。 ただしここに出てくる国は、アフリカでも、インド洋に面したエチオピア、ウガンダ、ケニア、ルワンダ、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、南アフリカの国々。それらの国の今(2年前の様子)を伝えている。 とにかくアフリカの変貌には驚きだった。 第1章の「携帯電話を駆使するマサイ族」、の姿、第2章であの映画「ホテル・ルワンダ」に出てくる悲劇があった国(同国内に住む2族のうち、フツ族という多数派がツチ族という少数派を大量虐殺を行ったあの国)が今では、(いまだに水面下では根深い敵対意識があるようだが)平穏を取り戻し、繁栄している姿など驚きを感じずにはいられない。 そしてそのルワンダでは教育水準も高く、国家予算で教育費にかけるのが国家予算の数十%もあるという。金持ちになった者でも、周囲の人らに還元し、皆で豊かになろうという意識がひしひしと感じられ、こりゃー日本は確実に抜かれるなという気がした。 第3章では、中国企業のアフリカへの進出。エチオピア一国の携帯電話のネットワークを数年で構築しようと奮闘する中国人。銅などの鉱山資源の採掘権を確保し、アフリカの資源を抑えていく中国人。横目でその勢い見る欧米人や日本人は、大学出のエリートたちを現地に送る徹底した現地主義の中国企業には悔しいが太刀打ち出来ない。 国家の後押しを受けて、民間企業の社員でも国家の威信を意識した姿には、今世界で一番伸びている国の パワーをあらためて感じた。 第4章の、地下資源をめぐる問題。タンザニアなどの地下資源が豊富な国では、今でも銅、金やダイヤモンドなどは欧米など先進国資本、最近では中国が積極的に乗り出し大資本で採掘している。が地元の人間らも細々であるが鉱山開発に乗り出す者もいるようだ。 彼ら地元企業家の頑張っている姿が、昔の中国や韓国の姿と二重写しに見えた。 国も地元企業家を育てる法律などで支援しているようだ。今はゆっくりとした歩みにも見えても2,30年後は、先進国や・中国などに負けない大資本に育っているに違いない。 第5章は「経済が破綻した国の日常」であり、ジンバブエが採り上げられている。 実は、私は今から40年以上も前NHKで放送されていた『未来への遺産』という番組が大好きだった。お陰でまだ小学生だったのに、インカ帝国、アステカ王国、中国古代王国など四大文明など色々な国に興味を持ち、世界史など歴史が得意になる契機を作ったように思う。 その放送の中で、ジンバブエの遺跡も出てきたのを覚えている。 ここジンバブエの近隣は、人類発祥の地である。しかし近代以降今に至るも国は貧しく、欧米から馬鹿にされている地域だが、古くには(9世紀から15世紀頃)優れた石造建築などを建てた栄えた国だった。 そんな遺跡さえも、欧米人は現地人の先祖が造ったものではなく、キリスト教の影響を受けた別の民族が創ったような勝手な解釈をしていたという話など・・・、40年以上も前にテレビで視たそんな話を昨日の事のようにはっきりと覚えているのだ。 以来、私は時間とお金の余裕があれば一度はジンバブエに行ってみたいと思っている。 そのジンバブエが、一人の大統領のために、経済が混乱し、第二次世界大戦以降最高のインフレを起し、以前はアフリカの中でも比較的豊かな国だったのに、世界最貧国まで凋落。財政赤字率も世界1位(ただし2位は日本)だという。それでも国民が歯を食いしばって頑張る姿には、惹きつけられた。 最後の第6章では、ジンバブエの南隣の国、南アフリカ共和国の姿を描写する。 高校時代、ダイヤモンドや金の産出国、アパルトヘイトという人種差別をする国として学んだ。同じく高校の頃読んだチャーチル伝やガンジー伝に出てくる南アフリカの姿(チェンバレンはボーア戦争を伝える新聞記者として、ガンジーは若き頃、弁護士として南アフリカにいた)。そんな印象が私の頭に残る南アフリ共和国は、今急成長しているらしい。 この取材の頃は、ちょうど南アフリカで行われたサッカーのワールドカップが行われた頃だ。そういう影響もあったのかもしれない。 一昨日(7月18日)のインターネットのニュースには、白人支配を打破した最初の黒人大統領・ネルソン・マンデラ氏の94歳の誕生日の元気な姿も写っていた。 南アフリカは、高い教育水準を持ち、辛い仕事にも一生懸命厭わず励むジンバブエの移民を積極的に受け入れ、成長するしたたかさが紹介されていた。 しかし移民政策のため、国内の教育水準が低い比較的年齢の高い世代の黒人たちは、その移民のため、職にありつけず暴動も頻発しているという。 それぞれの国では色々問題もあるが、熱いアフリカの大地で、さらに熱く燃えたぎろうというかの如く、人々が生きている姿がよく伝わってきた。 本を読んでいるだけでも、これだけの印象だ。母が強い印象を受けたのもよく分かった。今は私もこのテレビ番組を視ておけばよかったなあと、ちょっと後悔している。 お薦めの一冊です。 ←ランキングに参加しています。
by une_genzaburo
| 2012-07-20 08:54
| 読書
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