昨夜、
池宮彰一郎の『けだもの』(文藝春秋)を読み了えた。短編集である。著者は、次代の歴史小説家を担う、有力作家の一人と私は思う。
巻頭の作品は「受城異聞記」は石川県にあった(加賀藩の支藩)大聖寺藩が関わった事件を題材としたものだ。また福島正則を描いた「絶塵の将」には能登畠山家の末裔上杉寿庵が小山評定の有名な場面で出てきたりして(能登の歴史には詳しいつもりでしたが、私はこういう事実を、実は今度初めて知りました)、ちょっと石川県に関わった本であった。
私同様石川県在住者、出身者の方一度郷土に関わるこの本を読んで見られてはいかが。
勿論それ以外の方にもお薦めの本でもあります。