<百字紹介文>
平成22年から北國新聞・富山新聞両で連載された「嵐山光三郎ぶらり旅」の中から38編を抜粋加筆修正して出来た本である。嵐山光三郎氏が、石川県・富山県両県の名所・観光地、グルメ処等を訪ね両県の魅力を紹介。
<詳しい紹介文>
図書館(七尾市田鶴浜図書館)へ久しぶりに行ったら、この本が新規購入本のところにあり目に付いたので、借りてみた。
嵐山光三郎氏が、石川県富山県の名所旧跡・観光地、美味しい店、伝統工芸の店や職場などを周り、紹介する本である。
この本の出版社である北國新聞社は富山県では富山新聞社と名を変えているが、ほぼ同じ新聞社と考えてよい。よって北陸3県のうち福井県を除いた石川・富山2県になったのであろう。
巻末の説明書きをみてみると、平成22年1月より、北国新聞、富山新聞の両紙で連載した「嵐山光三郎 ぶらり旅」から抜粋し、加筆修正し出来上がった本のようだ。
その間、我家でも北國新聞を採っていたが、ついぞ読まなかったし、そんな記事があったことも覚えていない。本や雑誌は読むが、意外と新聞はじっくり読まない私であった。勿体無いことをした。
私はおそらく人一倍郷土愛が強い。よって雑誌なども郷土史や郷土文化などの同人誌的雑誌なども沢山読む(このコーナーではほとんど紹介することはないが)。
この本も、図書館で見つけた際、新たな郷土の良さの発見ができるかなと思って借りてきた。
ボリュームは二百数十ページ、写真も多く、5,6時間(私としては割合短時間)で読むことができた。速読の人なら1時間もかからないかもしれない。が私は本は堪能して読まないと勿体無いと思う性格なのでこれくらいの本だとやはりこの程度の時間がかかる。
隠れた名店などの美味しい話もあれば、金沢城の石垣を作った時の石引道や、縄が池(南砺市)、井波彫刻、加賀毛針、高岡鋳物など、その分野の趣味がなければ地元人意外あまり知られていないような話も出てくる。
かと思えば、いしかわ動物園、ふれあい昆虫館、のとじま水族館、中谷宇吉郎雪の科学館などといった施設なども紹介される。
ただ「ぶらり旅」とタイトルにあるが、どう考えても、北國新聞社がお膳立てして連れて行ったとしか思えない。要は、嵐山光三郎氏を、石川県・富山県の両県のお薦めの場所へ連れて行って、記事(本に書いてもらい)紹介するという本である。
私は最近あまり旅をしない。県外のみならず県内のドライブもあまりしない(昨年は県外へ出たのは大阪へ電車で1度行っただけ。隣市は富山県の氷見市だというのに富山県にさえも行っていない)。
商売が厳しくなってきたので、贅沢はほとんどしていないここ数年である。
電気メーカーに十数年勤めた時代、富山県(北陸支店)・石川県(金沢営業所)に配属された期間が合計3年間あった。がその時期は忙しくてあまり両県の観光などしていない。
よって金沢市や加賀地方などまだ行った事のない名所・観光地や名店なども多い。
そういう意味では、近隣地域の新たな名所探しガイド的な意味あいも含めて読めた。
ただどうも金沢や加賀の紹介が多くて、能登や富山県の紹介が少ない気がした(特に能登は少ないように思う)。残念だった。
金沢の新聞社が出した本だから、仕方ない。
ところで、この本は実はこの「嵐山光三郎 ぶらり旅」の第2弾のようだ。
図書館の入口近くの貸出カウンターの新規購入本のコーナーで見つけて衝動的に借りてきた本だから、その辺は全く気付かなかった。
折角だから、第一弾もそのうち読みたいと思う。
石川県・富山県を旅するには、参考にするガイドブックの1つにあげてもいい一冊です。
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