by une_genzaburo
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<百字紹介文> 2010年8月から10月、NHKスペシャル「灼熱アジア」として放送された内容を、取材班が本にまとめたもの。生き残りをかけて「脱日入亜」さえ辞さず勃興するアジア市場に挑む日本企業の姿などを生々しく描く。 <詳しい紹介文> 4,5年前からテレビを1日せいぜい1時間しか観なくなった。 この番組も実のところ、全然観ていない。 そうは言っても、この情報化時代、世界情勢や日々起こる重大ニュースに関心を抱かないと時代遅れになるという危惧は私も強い。 特にアジアの爆発的な経済的発展には、瞠目すべきものを感じ、本屋などでもそういう記事が載った雑誌など見ると必ず立ち読みするようにしている。 今回、この本を図書館で見つけ、迷わず借りてきた。 昨年4月のまだ東日本大震災の援助活動と寸断された道路などのインフラの復旧がまさに昼夜を問わず行われていた頃に発刊された本である。 刊行されて1年近く経つが、日本経済が大きく揺らぎつつある事態や、そのため日本の窮地を脱するためにアジアの勃興に頼らざるを得ない状況はその後増しこそすれ、逆行・減速することはなかった。 その意味でこの本の内容は、その対応を逃げて避ける事の出来ない日本の喫緊の課題となっている。 目次を参考に転記する。 プロローグ 「灼熱アジア」の時代への確信 第1章 タイ 脱日入亜 日本企業の試練 第2章 中東 砂漠の富の争奪戦 第3章 インドネシア 巨大イスラーム市場を狙え 第4章 日韓中 緑色戦争 エピローグ ディック・リーはどこにいったのだろうか まず第1章「タイ 脱日入亜 日本企業の試練」だが 明治時代、西欧列強に対抗するため叫ばれた「脱亜入欧」。ある意味最近まで約1世紀半このスローガンで突っ走って来たのが日本ではなかろうか。 それが今では国内雇用さえ省みる余裕はなく、生き残りを賭けた企業は「脱日入亜」を合言葉に、どんどんアジアへ出ていかざるを得ないと言う。 タイを中心としたASEANは、関税障壁をほぼ撤廃し、また中国やインドなどといった国ともFTAなど2国間の貿易協定を結び、圏内の経済はものすごい活況を呈しているという。 リーマンショック後、少し低迷を見せた時期もあったが、現地で取材したNHKスペシャルのスタッフの感想では、実物経済に根差すこの地域(東南アジア)こそ世界の中心の様な感じさえするような事を述べている。読んでいても凄い熱気を感じてしまった。 タイ企業に買収された日本の世界的金型メーカーの技術者が、かつての指導的地位のような誇りを捨て、 「技術は盗みみて覚えろ」など日本的指導方法ではなく、タイ人の要望に応え懇切丁寧に教える取り組みをを行う姿が、個人としても生き残る努力をしないといけない厳しい時代であるということを切実に物語っているように思われた。 第2章 中東 砂漠の富の争奪戦 最近、アラブの春など紛争の絶えない地域である。が、やはり石油収入による富は侮りがたい。豊富にある石油資源に安住せず、クリーン・エネルギーの盟主になろう、あるいはこの先も長く繁栄しようと、その石油で得た資本を果断に投資していく姿には、日本のビジネスマンのように内向き・陰りなど微塵も無く、エネルギッシュなものを感じた。 第3章 インドネシア 巨大イスラーム市場を狙え インドネシアは、日本の戦争被害を受けたにもかかわらず(タイと同様)親日的な国で付き合いが深い国だ。最近まで近代的な金融機関の普及が極めて遅れていたという。逆にそれが幸いして97年のアジア通貨危機では被害も少なかったそうだ。 今2億3千万人以上の人口を要するこの国は、日本をはじめとした海外企業の進出も進み、タイ同様活気を呈しているようだ。 イスラム教は、汗もかかず収益をあげる不労所得(例えば金利をとる事)も戒めているが、それも少しづつ変わりつつあるようだ。 ヤマハのバイク販売を融資面から後押しするBAF、インドネシアみずほの産業調査部の面々など、現地の人に積極的に溶け込み活動する日本のビジネスマンの姿が、印象的だった。 第4章 日韓中 緑色戦争 緑色戦争とは、産業廃棄物の処理など環境産業の競争の事をさす。現在、中国は経済活況を呈しているが、中国共産党一党独裁のもと、近年まで環境を無視して成長を続けてきた。 しかし世界一の環境汚染の状況は放置することが出来ないほど進捗。中国政府は2006年から環境汚染を克服する方向に大きく政治の舵をきった。 現在では中国の環境市場を制する者が世界を制すると言われ、苛烈な市場競争が行われることになった。 中国はこの際、世界から最先端の環境技術を呼び込む事で世界最高の環境技術国になろうという野望もある。 この章では、中国側の環境設備に対する値下げ要求や、2国語で書かれた契約書さえも自分らに都合の良いように書き変えてしまうような中国のやり方にも異議を唱えずグッと堪(こら)え、中国の商習慣渦巻く中へ飛び込み、ビジネスチャンスを得ようとする韓国人や日本人の姿が印象的だった。 また韓国企業が、進出地(中国など外国)の需要、ニーズに合わせて積極的に新たな提案を打ち出してビジネスをものにしていく逞しさ。昔の日本の商社やメーカーにもあったと思うのだが、その柔軟性・現場重視を失った日本企業は、復活しようと思うなら、新しい時代に目覚め自ら変わらざるを得ない気がした。 お薦めの一冊です。 ←ランキングに参加しています。
by une_genzaburo
| 2012-02-22 14:51
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