by une_genzaburo
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池波正太郎氏は、このブログでは一度も作品を採り上げていない。が、私の好きな作家の一人で、彼の『鬼平犯科帳』は実は全作品2度読んでいる。その他にも忍者ものや歴史ものなど多数読んでいる。ただし『仕掛人・藤枝梅安』と『剣客商売』はほとんど読んでいない。 この『若き獅子』は、日本の歴史上の人物にスポット当てて書いた8つの歴史的読物の作品からなる。いずれの作品も1961年から1968年まで、「歴史読本」に掲載されたもだそうだ。 「「歴史読本」は小説と似て非なるもので、求められる作品は、史論と小説の中間である歴史読物的なそれである。」(巻末解説・縄田一男の文章引用) どの作品も、歴史上の人物を2,30頁程度という少ないボリュームで描いている。コンパクトだ。さすがプロだけに私の凡長な文章とは大違い、非常に要点要領を得た纏め方だ。それでいて縄田さんの言葉のように「小説の同等の面白さと、史論と同等の史観を備えている」と思う。以下、作品ごとに少しコメントや紹介をする。 参考に目次をここに転記する 1. 消防士浅野内匠頭の見参 2. 台所に隠れていた吉良上野介 3. 自由奔放の天才画家・葛飾北斎 4. 若き獅子-高杉晋作 5. 悲運の英雄-河井継之助 6. 壮烈なる孤独-松平容保 7. 新撰組敗走記 8. 明治元年の逆賊-小栗忠順 1に出てくる浅野内匠頭が火消しが大好きといういのは、有名な話だと思う。司馬さんや童門さんなど何人の作家も書いていた。ただし万事に計算高かった男とか、男色の趣味があったという話は、印象が弱かったのか、読んだ記憶が無い。癇癪持ちだったというのは、あのような事件を起こしたことからして当然であろう。 2に関して。吉良上野介は、赤穂浪士で描かれているのとは違って、領地のある三河の吉良では、善政を布いて領民から慕われた殿様でもあったという。また名家意識が高くて権柄づくだったのも確からしい。他にも赤穂浪士討入りの真実のようなものも書いてあっったが、大体知っていたので、それほど面白くは感じなかった。 3に関して。最近、諸田玲子の『きりきり舞い』という十返舎一九の娘・舞を主人公とした小説を読んだら、その他の主な登場人物に十返舎一九と深い仲の葛飾北斎とその娘・お栄がいた。この池波氏の作品でも、この北斎とお栄の奇人ぶりが出てきた。また確か高橋克彦氏なども北斎を題材にした作品を書いていたと思う。読み比べもいいのでは。 北斎は、役者絵、美人画、武者絵、風景画、花鳥など静物画などありとあらゆる絵を画き、全てが当代一流の出来。でいながら彼は死の際まで画へ執着したという。 4の高杉晋作は、私が特に好きな歴史上の人物の一人だ。彼についても最近、『高杉晋作』(山岡荘八)を読んで紹介しており、重複が多くなるのでこれ以上は記さない。 5だが、最近、河井継之助が家老を務めた長岡藩、つまり長岡の地へ行く用事があった。長岡城下では彼が率いる長岡藩軍と官軍が、銃弾と銃弾がぶつかるほどの激戦をしたと聞いていたが、長岡城の本丸の場所が今の長岡駅と知って驚いた。 実際彼の出身地へ行って、色々と彼への興味が増した。 彼についての小説は以前『小説河井継之助』(童門冬ニ著)を読んでいる。他にも『峠』(司馬遼太郎著)や『北越の龍 河井継之助』(岳真也著)など色々あるようだから、来年あたり何冊か読んでみようと思っている。 6に関しても昨年8月、『松平容保』(星亮一著)を読んでいる。好きな歴史上の人物の一人だ。私は会津若松も2度訪れて史跡を探訪したことがある。 こちらも上記の本と重複するところが多いので、これ以上は書かない。 7に関しては、大政奉還以後の新撰組の敗走記である。これに関しても、『新撰組顛末気』(永倉新八著)などの小説で何度か読んでいる。この作品も非常にコンパクトに纏まっているので、手始めの作品として読むにはいいと思う。 8に関して。この人物も、佐藤雅美氏の『大君の通貨』を読んで以来大ファンである。 官軍への抵抗作戦の彼の策が採られていれば戊辰戦争は大きく変わったろう。また彼が殺されていなければ、明治以降の歴史も大きく変わったろう。残念なことである。 ところで彼のい興味を持ったのはちょっとした理由からだ。私が受験のため初めて上京して浪人した時通った予備校、及びその後入った某私大(何と通った予備校の隣に大学の校舎があった)がこの小栗上野介の屋敷の近くにあったのだ(※というのは近くに屋敷跡の石碑があった)。 その屋敷があった神田駿河台へ通っていた頃は、私は日本史はあまり知らなかったが(高校で日本史は選択していなかった)、その石碑のため、この人物は早くから気になっていたのだ。それで会社へ入ってから佐藤雅美氏の『大君の通貨』、 『覚悟の人-小栗上野介忠順伝-』他、彼に関する本を何冊か読んだ記憶がある。また来年あたり読んでみようかと思っている。 最後に、参考にAmazon.co.jpに出ていた紹介文を下に転記する。 「高杉晋作は、幼い頃から文武に秀で、鬼才と呼ばれた。「脱藩」しては主家に戻り、たちまちゆるされた。これは異例のことである。いかに彼の才能が頼まれていたかがわかる(「若き獅子」より)。ほかに浅野内匠頭、葛飾北斎、明治の逆賊・小栗忠順など、時代を動かした英雄たちの激烈な人生を描く短編集。」(新装版) 「文武に秀でた奔放な性格、脱藩をくり返しても許され主家に頼りにされた鬼才高杉晋作、幕末徳川の忠臣、稀有の財政家小栗上野介、不屈のさむらい精神を発揮した至誠の人松平容保、貧苦を刺激に絵筆に燃えた葛飾北斎……彼等を必要とした時代が生んだ、かけがえのない男たちの波瀾の生涯を描く、初期短編集。」(旧版) お薦めの1冊です。 ←ランキングに参加しています
by une_genzaburo
| 2009-12-19 21:33
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