今日の早朝この本を読み終えた。この『奇貨居くべし』の第一巻といった方がわかりやすい。
宮城谷さんの本は、久しぶりである。でも、この『奇貨居くべし』と『三国志』以外の彼の作品は、確かほとんど読んでいるはずである。
中国の歴史を舞台とした小説を、先史時代の古代から、色々と採り上げてきた著者であるが、最近は、秦や三国時代という皆さんおなじみの時代を採り上げるようになってきた。中国の古代にこだわっていては、書けないのかもしれない。別に、それを批判するつもりはない。今回の作品も、さすが宮城谷さんだ、といった感じがする。
主人公は秦の宰相の中でも最も有名な呂不韋である。本のタイトルともなっている「奇貨居くべし」の諺でも有名であるし、また秦の始皇帝の実の父親ではなかろうか、という事で今でもそのあたりを色々小説にされる人物でもある。またかなりの思想家で『呂氏春秋』を書いたことでも有名な人物である。
今回は、まだ最初の巻でもあるから、粗筋などは書くのはやめておく。最後まで読み終わったら、少し詳しく、粗筋及び感想を述べたい。
全巻読了まで目標は、2週間。できれば10日間ほどで読みたいが、ちょっと無理かな。
まあ自分にプレッシャーをかけずに、気楽に読み続けたいと思う。