『宇宙に秘められた謎』(ルーシー&スティーヴン・ホーキング)
スティーヴン・ホーキングとその娘ルーシーの共作によるスペース・アドベンチャーの(3部作の)第2編。
児童向けの割りには宇宙の知識も沢山出てきますが、各専門の高名な学者などが、子供でも分かるよう分かり易く説明しているので、難しいことはありません。それだけに理科系が苦手な大人でも十分楽しめる本となっています。
お奨めの一冊です。
最終の第3編で新たにどう展開するのか、今から楽しみです。(^^)
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前段のあらすじもある程度書いておく。
前編ではイギリスのとある町に住む少年ジョージ(主人公)と、彼の家の隣に引っ越してきていた天才宇宙科学者エリックとその娘アニーが、コスモスというスーパーコンピュータを使って宇宙の彼方へ瞬間移動したりする話が出てきました。
しかし前編巻末で、そのコンピュータは、エリックを恨み彼を亡き者にしようとした曾ての研究仲間G.リーパーが引き起こした事件で壊れてしまいます。
この続編では最初の方で、エリックがアメリカの国際宇宙機関で仕事をするため、親子共々引っ越す事になり、ジョージとお別れします。
どう展開していくのかなと思いきや、間も無くアニーから、宇宙に冒険に出る計画があるから夏休みを利用してアメリカへ絶対来てね!とメールが届く。
ジョージは、家にはそんなお金もないし、両親はそれをとても許しそうにない。最後の望みを託して、おばあちゃんのメイベルに訴えたところ、援助してくれることにOKをもらう。
ジョージは、ようやくフロリダにいるエリック親子のもとへ訪れる。
さてアニーがジョージを呼んだ訳だが、壊れているはずのコスモスがエイリアンからメッセージをもらったと言うのだ。
絵文字のようなメッセージが何を伝えようとしているのか分からないので、ジョージとその謎を(また宇宙に乗り出し)突き止めようと考えたのだ。
アニーのもとを訪れたジョージは、エリックの家に仮託していたコンピュータ・プログラムが得意な9才の少年エメットとも知り合う。訪れた当初はアニーはエメットを毛嫌いして避けていたが、ジョージが入り3人は友達となる。
アニーが計画する冒険には、スーパー・コンピュータのコスモスが必要であったが、エメットはその才能を発揮し、コスモスを直すことに成功し、いよいよまた宇宙への旅の御膳立てが出来る。
エメットが地球でコスモスを操作することになり、ジョージとアニーは再び宇宙へ....