by une_genzaburo
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<百字紹介文> 101歳を越えても矍鑠として若者のように新たな夢を語りながら次々とその計画を実行に移して成果を上げていく意気軒昂な現役医師・日野原重明氏。この本は氏がより良き人生を送るため命の使い方について述べた本。 <詳しい紹介文> 日野原重明氏とはご存知の方も多いと思うが、現在100歳を越えられながらも聖路加国際病院理事長・名誉院長、聖路加看護学園名誉理事長などをしておられ、旺盛な執筆活動、講演会活動などもしておられるあの有名な先生である。 私は彼のファンであるので、何年か前に地元に来た際は講演会にも行ったし、このサイトでも何冊か日野原さんの本を紹介してきた。 今回の本はあのベストセラー『生き方上手』に匹敵するぐらいの出来のような気がした。勿論他の著書もいい本なのだが、多かれ少なかれ『生き方上手』と重複するような内容などあり、少し新鮮味が欠ける点等があったりした。 今回は101歳のバーを越え、今までとは少しスタイル・内容も変わった気がした。 著者自身もその辺は意識したようだ。あとがきの文章を少し引用する。 「僕は101歳のバーを跳び越えました。僕の余生がどのくらい続くかを考えようとしても、人間には予測できない事故や病気が生じることが多いことを知っている医師として、自分の余命を読むことはできず、ただ許された人生を走り続けるのだと思うので、生きている間の人生を自叙伝として遺す気にはならないのです。そこで僕は思い出すままに僕の過去の歴史とこれから生き続ける目標を語ることにしました。 その中には色々な方の詩や僕の詩や童謡なども挿入しました。 2011年3月11日、日本は大変な災害に遭遇しました。僕の愛読書に吉田兼好の『徒然草』や鴨長明の『方丈記』などがありますが、これらの古典を改めて読むと、いのちあるものはすべて有限で、そのいのちが突然断ち切られるということは、いつでもありうるということだと書かれています。この二人は僕に比べるとずっと若くして世を去っているのに、100歳を超えた僕が師としたい豊かな人生の奥義が述べられています。僕はこれまで作家や哲学者や宗教者その他の識者から多くのことを教えられてきたのです。」 私は50歳でまだ平均寿命からみれば若い。しかしいつまで生きられるか予測はつかない。 我が家の宗旨・浄土真宗の開祖・親鸞の白骨の御文にも、人の生涯は儚く、今現在元気でも、次の瞬間死んでしまっているかもしれない。年齢を問わず死が訪ずれる可能性を述べた有名な文章がある。 それだけに善き人生を送るためにも、他人のために貢献する、使命感をもって生きるという気持ちを出来るだけ早く、子供のうちから抱かせるような教育のあり方を説く。 確かに(洋の東西を問わず)現代社会の大人達では、やられればやり返すことを繰り返し、憎しみの連鎖を太古以来続けてきた世代ではもう改めようがないかもしれない。 私自身は、今の若い世代に対してかなり情けないと思う面が多々あるが、それでも若者こそ明日の未来を拓くのであり、宝である。明るい未来に変わって欲しいと願うなら、自分らの世代では限界であり、やはり若者に期待するしかあるまい。 この本は、勿論若者に対してだけものを言っているのではない。老人を含め全ての世代に対してだ。 著者自身、老いてなお意気軒昂な老人が出来るだけ元気に生きていくことを後押しする「新老人の会」を立ち上げたり、「100歳からのフェイスブック」などでその活動をネット面からも推進したりと、老人に対する働きかけも活発にしている。 そして病気で寝たきりの老人だろうが、かけがえのない人であることを認識し、生をその人なりに精一杯生きることの尊厳を尊重することを説く。 いわゆる死生観、死から生を観ることの大切さを説きながら、死に望む血縁者の姿などを幼い子供といえども回避すべきものではなく、その事は子供に深い影響を与え、後々生について深く考える契機になるからかえっていいことだとも説く。 この記事の1つ前で紹介した宗教学者ひろさちや氏の本『人生はあきらめるとうなくいく』では、仏教の教えに基づき、欲望を追いかけるがんばりは、人間を不幸にしてしまう。人生に意味を求めず、あきらめてこそ、本当の幸福が手に入る。と説く本であった。 日野原氏は「人生に意味を求めないか?」と聞けばノーと即答するだろう。そういう意味では、かなり言うところが違う。これに対して先の記事でも書いたが鎌田氏などはかなり日野原氏と言っている近いような気がする。 どちらが完全に間違い!という訳ではなかろう。 実際の人生に照らし合わせて比較し、それぞれの著者が真に言いたかった事を再考し、自分なりに生きる指標、または参考として加えて行くことが大事なのだと思う。 ひろさちや氏が言うように時には、物事をあきら(明ら)めて、割り切って生きていくことも必要だが、やはり夢・希望を持って生きることは、人間が亡くなる瞬間まで続けるべきことなのだろう。 またこの本に出てくるペイ・フォワードという考え方については、私も近年大変お世話になった恩師が亡くなり、その恩で人らしくなった私が他の人々に返していくことが自分の使命だと思うようになった経験があり、大変共感した。 人間は、豊かになろうと努力して、それがたとえ叶っても必ずしも幸福にはなるとは限らない。 人間が一番生きがい・幸せを感じるのは、やはり他人のためになった・世の中に貢献した時であると思う。 真の幸福とは何かを早く悟り、そのために努力を続け夢を叶え、結果として人々にいかに多くサービスできるか、いわば世の中に貢献できるかが、いのちの使い方として最高の使い方なのだと思った。 多くの人に薦めたい一冊である。 ←ランキングに参加しています。
by une_genzaburo
| 2013-05-31 10:27
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