by une_genzaburo
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<百字紹介文> 現在百歳を超える日野原重明氏。39歳の時に渡米留学し米国の先進的な臨床学に深く感銘。その基礎を築いたウイリアム・オスラー博士の影響を強く受け、帰国後日本の臨床能力を向上させる為に尽力し、この本も訳す。 <詳しい紹介文> この本の訳者・日野原重明氏は、この10月4日で何と104歳になったそうだ。 それを機会に以前数回に分けて書いたこの『平静の心』の紹介文を短く1つにまとめた。 私は、この本の訳者である日野原重明先生の『生きかた上手』を読んでから、私もウイリアム・オスラー卿について興味を持つようになった。日野原重明先生とは、百歳を越える高齢ながらも聖路加国際病院の確か名誉院長で、マスコミなどでもよく登場する先生だ。 『生き方上手』にも書いてあったが、日野原氏は39歳で1年間渡米留学している。そこで米国の臨床制度に瞠目したそうだ。調べてみるとウイリアム・オスラー医師の大きな改革があったのを知り、(オスラー氏はその時既に亡くなっていたので)オスラー氏の臨床医学について文献で学び、深く影響を受けたそうだ。日野原氏はオスラー氏が築いたシステムを日本に持ち帰り、日本の臨床のあり方を変えようと思い至ったという。 帰国後日野原先生は、日本の医師の臨床能力を上げるために、医師の教育の見直しを掲げ、氏が従事する聖路加(ルカ)国際病院で、大学の講義では学べない臨床という現場になって学ぶ医療教育の充実に力を注いだとのこと。 勿論、日野原氏が、この本を訳したのもその考えの一貫である。 最初は、市内の図書館から借りてきた本で読んでいたが、いい本なのにアンダーラインなど引けずにいた。たまたま親戚の不幸で東京に行く機会があり、神田の古本屋でこの本を見つけ買ってきた。 このウイリアム・オスラーという人の講演会の話には、哲学者、科学者、人文学者、宗教家、小説家・文人の学際的な教養に深く関った話が出てきて、それを了解していないと理解しにくい箇所もある。 私は医療関係者ではないが、読んでいて本当に色々考えさせられる話が多かった。 オイラー氏は医学博士であるが、読んでみると専門用語は今のところほとんど出てこない。医者の心得のような本であるにしても、もっともっと専門的な話が出てくるかと思っていたが、見当はずれであった。医学生や看護婦など医療に従事することを目指すものへの講演集ではあるが、感銘深い文章の語句を自分が関係する仕事など他の言葉で置き換えると、そのまま自分の教訓となるような言葉があちこちに散見できるのだ。 オスラー氏自身、医療の事細かな施術・重要な知識を講演であらためて説いているのではなく、それよりも高い理想を抱き、常日頃不断の努力を積み重ね、医師として大切な平静の心を備える事を要望している。そのためには医者を志す者には、単に医学の勉強のみでなく、医学以外の科学のほか、哲学や文学などの人文教育の修得も必要だと説く。 よってこの本を読んでいても、医学臭い本というより、人間如何に生きるべきかというような哲学書か人生訓の本を読んでいるような印象を受ける。 いくつか印象に残った文章を下に転載しておく。 「沈黙は愚か者の知恵であると思うなかれ。時宜を得た沈黙は弱点ではなく。寡黙の美徳を持つ賢者の名誉となる。いたずらに言葉を弄してはならぬ。心より生まれし考えを熟慮して語るがよい。かくして沈黙は雄弁となり、言葉以上に汝の価値を語るものなり」(トマス・ブラウン卿)・・・「医師と看護婦」から 「われわれの存在は、「人生から」何かを与えられるためにあるのではなく、自らができることを「人生に」与えるためにあるのだ」・・・「医師と看護婦」から 「大学を大学たらしめるものは、過去現在を問わず、大学のみが満たすことができ、現に満たしている必要物の需要供給にあり、また知識の伝達、さらには教える者と教えられる者の関係および結びつきにある。真に大学を構成し活気づけるものは、ある種の人々が他の人々の上に及ぼす精神的な感化である。本来の意味においても、否、歴史的な観点から見ても、それは他のどの絆にも勝る。そのような感化力を欠く大学は、大学と言っても名のみで、公の機関あるいは個人的な後援者から受ける利点、地位、富がいかに大きいにせよ、まさに大学の本来の姿を見失っている。」(ジョン・ヘンリー・ニューマン)・・・・「教師と学生」から 「物質面の目覚しい発展に伴い、国の生命の神髄を見失う危険が生ずる。国家の生命力の真の試金石となるものは、その国の知的・道徳的水準である。金万能主義という腐食作用を食い止めるためには、研究にいそしみ、欲望や虚栄などには眼もくれない、学問に専念する人々が社会に存在すること以上の解毒剤はないといえよう。」・・・・「教師と学生」から 「「彼ら(医者ら)は何と結構な人生を送っていることか!心身の不調の手当てをして、かえって病気の数を増やし、合併症に苦しんでいる。しかも勧められるありとあらゆる飛躍に飛びつき試みる。それで直ると思い込む」(プラトンの言葉を引用)。現代われわれにも同じようなことがいえないだろうか」・・・・「教師と学生」から この本には、ホント幾らでもいい言葉がある。 一々採り上げていては、何頁あっても足りない。もうこの辺でやめておく。 何度も言うが、医学を志す者以外にも本当に参考になる書です。 私は1週間以上かけてじっくりと読みました。 これから大学へ入ろうという方、また大学を卒業して社会へ出て行かれる方、既に社会に出て日々向上を目指し努力している方など、人生をより良く生きようと自己啓発を心掛ける方にとっておきの本です。お薦めの一冊です。 ←ランキングに参加しています。
by une_genzaburo
| 2012-10-17 15:48
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