by une_genzaburo
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<百字紹介文> 平易な言葉で難解な天文学の世界を紹介する事で定評のある野本さんの本である。オリオン座のペテルギウスが超新星爆発する可能性の話の他、天文学の基礎的事項や宇宙の膨張が加速しているなど最新の話題なども紹介。 <詳しい紹介文> この本は、書評でつながる読書コミュニティサイト「本が好き!」から献本して頂いた本である。 私は宇宙の神秘に子供の頃から魅了され、天文学に関する本が好きである。 子供の頃は夏になると、夜自宅の物干棚から屋根に登り、屋根の上に寝転がって星空を何時間も眺めていたことが幾度もあった。 大学生を過ぎた頃からは、相対性理論やビッグバン理論、インフレーション理論など宇宙物理学的な事柄にも非常に興味が出てきたので、一般向けの本の他、大学の教養課程などに使うような少し難しい本も読んだりしてきた。 野本陽代さんの本は、ハッブル宇宙望遠鏡などによる天文写真を解説した本など数冊読んでいる。好きな作家でもあるので、献本リストに載っているのを見つけ、すぐ応募。運良く当選した。 彼女は、自身は慶応大学の法学部出身だが、夫・憲一氏の影響であろう、主に天文学に関するサイエンスライターとして活躍している。 この本のタイトルは、『ペテルギウスの超新星爆発-加速膨張する宇宙の発見-』だが、ペテルギウスの超新星爆発(つまりその星がもしかしたら今日・明日にでも超新生爆発するかもという可能性)についてばかり書いている訳ではない。 巻頭の第1章のタイトルを「ペテルギウスに爆発の兆候?!」として、その辺をまず説明してはいる。その後、第2章から第5章までは、天文学史的な説明も交えながら、天文学の基礎的な知識を簡単に説明しており、一通り読むことによって、現在定説となっている宇宙の成り立ちや宇宙の構造などの概容を知り得るようになっている。 私自身としては、大好きな分野でもあり非常に平易簡潔な本に思えたが、全くの初心者の場合、基礎知識がないともしかしたら難しいと思うかもしれない。 野本さんは天文学用語(テクニカル・ターム)を平易な言葉で説明することで定評があるが、逆に言うと軽く触れる程度の説明なので、基本知識不足なのに説明文章の端々にこだわると意味がイマイチわからない箇所もありそうな気がする。 でもこれを機会に、チャンドラセカールの業績、ハッブルの膨張宇宙論、カミオカンデでの超新星爆発によるニュートリノ検知の意義、ペンジアスとウイルソンが発見した宇宙背景放射、ガモフのビッグバン理論・・などこの本で出てきた基礎的内容を簡単な説明でいいから覚えておくと、今後天文学に関する本が一層面白く読めると思う。 ただ、天文学が好きだからといって、知ったかぶりしても仕方ない。私は素人の上、もう50代近い呆けも少し入った頭である。太陽など恒星が輝く仕組みや、星々の一生の話は、大きさや種類(連星、中性子星・・)などによっても異なるので、正直言って何度読んでもなかなか覚えられない。 こういう一般書などで紹介されたエピソード等とも関連付けて印象を強め、記憶を強くしていくしかない。 最近私がやっと覚えた内容に例えば(この本にもちょっと出てくるが)、セファイド型変光星によって星の距離を測定する方法がある。それを発見したヘンリエッタ・スワン・レベットという女性の生涯に感動したのが契機だ。 測定方法の理論や中身はそんなに難しくは無いのだが(ここでは特に説明しない)、時間が経つとすぐ忘れてしまうのだ。そんな折(この本ではないが)、レベット女史(リーベットと書く本もある)の業績を讃えた評論というか伝記を本屋で見つけた。 19世紀末頃、女性は天文学関係の仕事に関わる事は出来ても、大学で学ぶことは出来なかった。あくまで補助的な地位でしかも薄給(何と時給25セント(20円ほど))で働いていたという。しかも根気の要るハードな仕事である。 そんな過酷な労働条件でありながら、彼女は天体望遠鏡を通して星空を撮影した写真乾板を、変光星を見つけるために丹念に調べ、写真データを整理記録する作業の中で規則性・法則性を見つけ、変光星を利用して銀河や星雲の距離を測る方法を見つけたのだ。 本屋で立ち読みしていた私だが、長時間引込まれるようにして読み、思わず涙が流れそうになったのを覚えている。 野本さんの本はどれも平易な言葉で書いてあるが、この本も、こういったエピソードなども有名な話などは結構きちんと押さえ、記憶に残り易い本になっている。 最終章(第6章)『加速膨張する宇宙の発見』では、2011年にノーベル物理学賞を受賞した、サウル・パールムッター博士、ブライアン・シュミット博士、アダム・リー博士の業績も説明している。 この3人は、宇宙の膨張が加速していることを発見し受賞したのだが(詳しく述べないが、ハッブルの膨張宇宙論とは意味合いが違う)、そこに至るまでの競争や、学者間で大論争を生んだ「閉じた宇宙・開いた宇宙・平らな宇宙」、ダークマター、ダークエネルギーなどの今でもホットな話題など最新成果も交えて述べる。 新書という比較的短いボリュームの中に、結構欲張り宇宙論に関する多彩な話題を扱っている。 天文学ファンは勿論、天文学の入門書としても、(ペテルギウスの超新星爆発の可能性など)最新のホットな話題も色々紹介したお得な一冊です。 ←ランキングに参加しています。
by une_genzaburo
| 2012-02-02 19:26
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