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<百字紹介文> 宮部みゆきさんの人情捕物帖。『ぼんくら』『日暮らし』に続くシリーズ第三弾。複雑多彩な人間係から展開されるストーリーの面白さ、登場人物の生き様を反映した意味深長な言葉の数々有。宮部ファン必読の一冊です。 <詳しい紹介文> このシリーズの第一弾『ぼんくら』、第二弾『日暮らし』も勿論読んでいる。 宮部みゆきさんの大人気の人情捕物帖のシリーズである。 彼女の小説は、現代もの、ファンタジー・冒険もの、ホラー・サスペンス、色々ある。ファンを自称する私は色々読むが、正直言うと時代小説ものが一番好きである。 今回前作『日暮らし』の話を殆ど思いだせないので、前作を読んだ時に書いた紹介文を読んでみた。主な登場人物のキャラは何となく思いだしたが、ストーリーはそれでもほとんど思いだせない。 その私の『日暮らし』の紹介文でも、今回同様、その前の『ぼんくら』の内容をほとんど忘れた事が書いてあった。 どうも最近、もの覚えが悪くなり、1年以上前に読んだ小説は相当印象の深い小説でないと覚えられなくなってしまった。50前なのに老化だろうか?情けない。 ところで宮部みゆきさん自身が、この本がいきなり文庫化された理由を書いている。文庫化は普通単行本が刊行されてから2年ほど経ってからだが、今回は続編の刊行が2年ほど遅れたのでこのようにしたと(ただし同時に単行本ぼ出された)。 まずは登場人物の紹介。 主人公は、一応、ぼんくら町奉行同心こと井筒平四郎。以前は定町廻り同心だったような気がするが、今回は臨時廻り同心となっている(この本では北町とも南町とも書いてない)。 第一弾から登場している面子では、井筒平四郎・その妻、政五郎親分とその妻(お紺)、平四郎の甥で頭脳名跡・超美形少年の弓之助、記憶力抜群のおでこ(三太郎)らがいる。 この第3弾で、新たに登場する人物としては、まず定町廻り同心の間島信之助を紹介せねばならないだろう。17歳で父の跡を継いだがまだ若く、最近見習いから正規の町廻り同心に昇格したばかりで、間島氏から政五郎親分が手札を受けている関係から、平四郎と親しい政五郎を通して、以後平四郎と一緒に行動するなど親しい関係になっていく。 彼は性格は優しくて生真面目。剣も立ち、仕事もきっちりやるタイプで役所内でも切れる男と将来を嘱望されているが、醜男(ぶおとこ)で金壺眼(かなつぼまなこ)ときている。よって 町中で娘を攫(さら)おうとした大男を、一瞬のうちに倒す鮮やかな手並みを見せても、若い娘らからは無視される有様。 ちょっと手抜きだが、帯紙に書かれた紹介文をここに転載する。 「痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の同心・平四郎は、将来を嘱望される同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にやってきた八丁堀の変わり者“ご隠居”源右衛門はその斬り口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと断言する。両者に通じる因縁とは。」 他にもう二人、今後も出てきそうな個性の強いキャラクターも紹介しておこう。 間島信之助が大叔父と呼ぶ本宮源右衛門(実際には遠い親戚で大叔父でもない)。町方役人でもないのに変死人が出ると必ずと言っていいほど見に出向くなど変行が多く変人扱いされる上に、無駄飯食いのように厄介者扱いされ、親戚の家を盥回しされてきた老人である。 もう一人は、藍玉問屋河合屋の三男、つまり弓之助(河合屋の五男)の兄にあたる淳三郎。他の兄たちは皆、店を手伝ったり他へ養子に入ったりとしたが、彼だけはいわば遊び人。育ちがいい上に弓之助ほどではないがいい男なので女を誑し込むのもお手のもの。 平四郎に、彼の弓之助とは違う才能を見こまれて、囮捜査のような仕事を頼まれ活躍したりもする。今後も話を楽しく盛り上げてくれそうないいキャラである。 今回は、中心となる殺人事件以外にも、おでこを捨てるように政五郎のもとへ養子に出した母親・おきえが後妻として入っている玉井屋の話、河合屋の長男の結婚騒動、源右衛門を引取った間島家の源右衛門の扱いをめぐる問題など、主な登場人物をめぐる事件などが語られる。 今まで詳しく書かれなかった河合屋の兄弟の話や、おでこが政五郎の養子となった経緯なども色々出てくる。 宮部さんは事件の追及に主眼というより、事件の中心となる瓶屋など、複雑多彩な人間関係が巻き起こすドラマに主眼を置いて小説を展開しているように思えた。 注意すべき点を言っておく。今回は十徳長屋の面々の事など、前作、前々作の話が関わり、それを知らないと(覚えていないと)よく分からない(または気になる)箇所が特に多かったように思う(そう思うのは私だけだろうか?)。この本を読む前に必ず前2作読むことをお薦めする。 また今回は、登場人物が語る言葉に意味深のものが今迄になく多かったように思う。 もうかなり字数を費やしているので特に書かないが、それぞれの登場人物の生きざまに裏打ちされた経験知、名言とでもいえるような言葉が幾つもあった。 宮部みゆきファンには必読の一冊です。 ←ランキングに参加しています。
by une_genzaburo
| 2011-11-28 11:48
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