副題は、「能登に咲いた戦国物語“畠山文化と七尾城”」である。
本の価格も、ISBNも記されていないA4横長の50頁弱の本(冊子といった方がいいかな)である。
昨日、私は日曜なので暇つぶしに市内田鶴浜図書館へ読書しにいった。少し遠いが、中央図書館や本府中図書館のように旧市街地に近い図書館から較べると、非常に静かなのでよく利用している。
蔵書の質も、中央や本府中と較べると、レベルの高いものが多いような気がする。おそらく利用している住民の読書のレベルが比較的高いのであろう。
話が初っ端から外(そ)れてしまった。読書で疲れた合間に、休憩のため館内の本をながめていたところ、この本を見つけた。
表紙は、七尾城の石垣を写した背景に、6人の家臣らしき武将と僧服姿の1人の男(本文の挿絵と比較したところどうも畠山義総の肖像らしい)、の漫画ちっくな絵である。
約50頁の1/3は、絵と中学生程度向きの簡単な文章で、能登畠山家の大まかな歴史が説明されている。残りの1/3は「能登畠山氏の光芒と落日」と題され、東四柳史明さんが説明している。
表紙をみた際は、大した勉強にならないかな、と思ったが、後半の文章が意外と詳しそうなので、興味を持ち借りてきたのだ。
とはいえ、1時間もあれば読める本である。
私は、以前はかなり郷土史の本を読んでいたが、最近は少しおざなりになっている。今回これを読んで、少なくとも畠山の時代に関しては、いい復習になったと思う。幾つか忘れていた歴史内容もあり、ああそういえばこういうことも読んだ記憶があるなあと思うことが何度もあった。短い内容だが、非常にうまく纏めてあるので、後日再読したり参考にするため、コピーさせてもらった。
東四柳さんが、近年の成果も盛り込んでいるようで、数十年前の旧「七尾市史」と較べても、内容的に新しい感じがする。
もしこの記事を読んでいるあなたが、私と同じ七尾市民なら、非常にいい郷土史の本といえるので、是非ともお薦めしたい一冊である。
←ランキングに参加しています