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平静の心―オスラー博士講演集
オスラー / / 医学書院 ISBN : 426013552X スコア選択: ※※※※※ <今回の独習記録> 『新訂 平静の心-オスラー博士講演集』(日野原重明&仁木久恵訳・医学書院) 平成21年9月22日 11、医学の座有銘 12、定年の時期 13、学究生活 の3つの講演を読む 今回読んだこの3つの講演録は頁にすると100ページ弱だ。 『平静の心-オスラー博士講演集』の続き(4回目)といっても、1年2ヶ月ほど、この本の続きを読んでいなかった。 この本は、訳者でもある日野原重明(現・聖路加国際病院の名誉理事長)氏の本を読んで、読みたくなった本だ。 日野原氏は、米国に留学してアメリカの臨床制度に目を瞠ったそうだ。そのアメリカで19世紀末~20世紀の初めに臨床医学のあり方を改革したのがオスラー博士であった。日野原氏が留学した時にはオスラー博士はもう亡くなっていたが、日野原氏はオスラー氏が築いたシステムを日本に持ち帰り、日本の臨床のあり方を変えようと思い至ったという。 私も、日野原氏を尊敬しているだけに、日野原氏が尊敬する人の本ならきっと得るところがあろうと思い読み始めたのだ。当初は七尾市内の図書館から借りて読んでいたが、昨年東京へ出かける用事があり、7月初めに神田神保町の明倫館書店(古本屋)で1000円で売っているのを見つけて、買ってきた。 医学を目指す者が読む心得書のような本だが、医学関係でない私のような者にも得るところは大きい書である。 今回読んだ3つの講演のうち、最初の「医学の座有銘」は、オスラー博士の出身校トロント大学でのものである(1903年)。オスラーは何事にも習慣化という態度を重視し、目標を持ちながら今日の生活行動を能率化し、生かすこと、さらにはその繰り返しが成功の道であることを強調している。 オスラーは講演で、学生に気の利いた合言葉を述べようと言い、「その合言葉とは「勉学(work)」であ。…この言葉は小さなものにすぎないが、諸君の心に銘記し額に刻み付けるだけで、将来重大な結果をもたらすであろう。勉学の習慣を体の一部として身につけることがいかに大切であるか、それを諸君に理解してもらうのはすこぶる難しい。と言うのは、諸君は「勉学(仕事)とは体を使わねばならぬもの、遊びとは体を使わずにすむもの」というトムソーヤ的発想を脱していないと思われるからである」と述べる。 「また、勉学の習慣をつけるためには、学生「諸君一人一人が目指す究極の目的をはっきり見極めることである。そのためには、疾病や治療の知識は勿論のこと、自らについての知識を持たねばならない。専門の知識から医学知識を得て、諸君は一人前の医師となる。他方、内なる教育の方は、諸君を非の打ちどころない、真に優れた人間にしてくれるであろう。」外からと内からとの知識の釣り合いをうまく取れとオスラー博士は助言する。 「時間ごとに何をなすべきかを決め、集中力を養う。集中力は訓練によって増すもので、これさえつけば注意力がだれたり弛んだりすることなく、目前にある課題に粘り強く取組んでゆくことができる。良い習慣はたえず繰り返すことによって楽に身につくものであり、学期の終わりまでには、あらゆる知識の中でとりわけ重要なもの、つまり学ぶ力がつく。」 色々為になることばが多いが、この講演に関してはこの辺でやめておく。 2番目の講演は「定年の時期」(1905年)である。オスラー博士が、自分が創設したジョンズ・ホプキンズ病院を中心とした(ジョンズ・ホプキンズ大学)医学部を16年間勤めた後、その内科教授職を辞し、英国オックスフォード大学へ移る決心をして、1905年2月15日に行った告別講演である。 日野原氏の要旨文にもあるように、この講演の前半では、医学部の教授の新陳代謝を勧め、特に年老いた教授はいつまでもその地位に留まらず、若い人と世代交代すべきだと激しい意見を述べている。 後半では、ジョンズホプキンズ大学及び病院が果たした医学への貢献と将来への期待を述べている。 「40歳以上の人間は一般的にあまり役に立たない」とか「私の第二の持論は60歳以上の人間無用論である」などというかなり刺激的な言葉が出てくる。現代は高齢化が進み、役に立たない人間も、もう少し年齢が上になったのでは、などと私は自分に都合よく解釈して読んだ(苦笑)。 3番目の講演は、「学究生活」(1905年)である。ジョンズ・ホプキンズ大学を辞め、オックスフォード大学に移る前、転任前の4月にカナダのモントリオール市のマギル大学医学部に招聘され行った講演である。 「第一部では、真理探究の心の持ち方、同僚との交流、世界的視野に立つこと、人生の真実の詩を読み取る力、読書と実践、勉学のことについて述べ、第二部では卒後の学習の仕方、専門外のことを学ぶ必要性、外国への旅の効用、第三部では広い視野に立った学習、教師の持つべきセンスを述べ、最後に恩師との出会いの回顧と若者への愛着の心を述べた。」(日野原氏の要旨文) 何度も言うが、医学を志す者以外にも本当に参考になる書です。 これから大学へ入ろうという方、また大学を卒業して社会へ出て行かれる方、既に社会に出て日々向上を目指し努力している方など、人生をより良く生きようと自己啓発を心掛ける方にとっておきの本です。お薦めの一冊です。 なお次回(近々読みたいと思う)、残りの3つの講演、「結束、平和、ならびに協調」、「結びの言葉」、「トマス・ブラウン卿」を採り上げるつもりです。 ←ランキングに参加しています
by une_genzaburo
| 2009-09-22 23:34
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