by une_genzaburo
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シリーズ第14弾、最新号。 可愛いかったり、面白い妖が沢山出てくるファンタジー小説。 ライトノベルと言っていいかな。 江戸は日本橋通町の廻船問屋兼薬種問屋の大店・長崎屋の病弱な一人息子の若旦那・一太郎が主人公。 彼自身、妖と人間のクォーターである。 毎回大体、佐助と仁吉という二人の手代(実は二人とも妖)に護られて、妖の仲間の助けも借りて、人の世、妖の世の様々な事件を解決していくというような話である。 この第14弾は、タイトルに「なりたい」とあるように「妖になりたい」「人になりたい」「猫になりたい」「親になりたい」「りっぱになりたい」という5つの話が出てくる。 作者は、今回は少し込み入った話にしようと考えたのだろうか、個人的にはその分、煩瑣で話がギクシャクし、チョットどうかなと思う点もあった。 こういう妖ワールド的ファンタジーは、いわば娯楽小説である。 何かテーマを掲げてそれに自ら縛るような固苦しい事をしたり、技巧にこるより、気楽な内容でいい。 多少ドタバタはしても筋にあまり関係ない事はスムーズに単純に描いていいのではないか。 まぁ各人好き好きだから、凝った作品を求める人もいると思うが、私はこのシリーズでは、そんな事は求めず、とにかく気楽に愉しめるのかいい。 色々述べたが、駄作という積りはない。さらなる愉快な妖ワールドの新展開を期待するあまりコメントが少しキツくなった。 ホント次回作も期待してます! 多分このシリーズが続く限り読み続けます。 (今回は、あらまし的な内容は殆ど書かなかった。紹介文と言えるような文ではありませんが、スミマセン!) #
by une_genzaburo
| 2016-01-20 13:01
| 読書
私は昔は尊敬できる経営者が色々いた。 本田宗一郎氏、盛田昭夫氏、井深大氏、松下幸之助氏、出光佐三氏、etc.... 最近(ここ2.30年程)私から見て、経済三団体(日本経済団体連合会、経済同友会、日本商工会議所)のトップでもろくな人物がいない感じ。 中にはブラック企業でブラックなやり方そのままで企業を建て直したなどと言われいい気になっているアホな経営者もいる。 私が今でも多少尊敬しているのは、日産のゴーン氏、孫正義氏.....この稲盛和夫氏あたりである。 タイトルの「ごてやん」だが、稲盛氏によると鹿児島弁で「ごてる」を「ごねる」というそうで、つまり、素直に言うことを聞かず、わがままを言って相手を困らせるようなことを言い、そんな子供を「ごてやん」と読んだらしい。 この本を読むと稲盛氏は幼少期に相当駄々をこねる子供だったようだ。母親・父親は和夫氏を叩くことは勿論きつい言葉で叱るようなこともなく、じっと耐え、穏やかに和夫氏に接したことが書かれている。 普通このような駄々をこねる子供は、甘やかし過ぎて駄目になる人間が多いような気もするが、稲盛氏の場合(甘やかしまではされなかったせいか)、そこに母親の深い愛情を感じ、反省したり肝に銘じたりして、逆に自分の成長の大きな糧としたようだ。 この本では利他の精神が強調されているが、私も愛情を沢山受けた子供ほど利他の精神を持ち易いと思う。 愛情を沢山受けた人間はある時期からその愛情を返す相手を探し、自分が受けた愛情の恵みを誰か他人に(例えば自分より若い人たちに)与えたくなるのだと思う(私がそうだから)。 稲盛氏は何も難しい処世訓のようなことは述べていない。素朴な意見を述べている。稲盛氏の両親は小学校だけしか出ていないという。 そんな母親の教えというものは、(理屈っぽくなく)素朴で胸にジーンとくるものである(私の母親も小学校しか出ていない)。 それだけに稲盛氏も母親の教えが、胸奥におさまり、大人になってから血肉となって、稲盛氏を精神的に支え続けてきたのだろうと思う。 勿論母親の教えだけでなく稲盛氏がその人生の中で、人との出会いや本から学んだこともここには載っている。例えば中国の袁凡了(袁学海)という人の『陰騭録』の話なども興味深かった。 この本から稲盛氏は「善きことを思い実行することは運命を好転させるだけでなく、それに努めることを通じて自分の心を磨き美しくする。そしてそのことこそが人生の目的ではないか」と述べる。 こういう言葉が稲盛氏を深く捉えたのも、母親・父親の無言の訓導の中から得た影響だろう。 教えを受け、そこから得た人生訓に従い、稲森氏が経営に携わった京セラやKDDI、日本航空、さらには稲盛氏が慈善事業として携わっている児童養護施設などでそれらの「思い」を実施してきたことなどもこの本では語られている。 稲森氏は言う。一般的には「思い」より頭脳で考える「考える」こと即ち「思考」の方が大事に考えられがちだが、「思い」が軽んじられるのは間違いで間違いで心の中で思い浮かべる「思う」という行為ほど大きな力を持つものはないという。私もそう思う。 この本には難しい話は一つもなく、誰もが胸にすっとおさまる内容だけに、多くの人に読んで欲しいと思う。 オススメの一冊である。 #
by une_genzaburo
| 2016-01-14 16:17
| 読書
収録作品 「二つの山河」「臥牛城の虜」「甘利源治の潜入」の3作品収録。 第一話「二つの山河」 第一次大戦時、日本は同盟国イギリスの要請で中国におけるドイツの租借地青島を攻めて陥落させ、多くの俘虜を得た。 彼らを日本国内に移送し、何箇所か俘虜収容所を造りそこに収容したが、その1つが徳島県にあった坂東俘虜収容所であり、そこの所長を務めた松江豊寿(就任時44歳・陸軍歩兵中佐)が主人公。 俘虜を開放・帰還させるまでの2年8ヶ月の間、彼はここで俘虜収容所所長として務める訳だが、例のない寛容な処遇がなされたという。 日本人将兵・市民と俘虜の交歓を許し、収容所の中に40軒程の様々な職種の店が出来、日本人が買うことが出来るのみならず、ドイツの先進的な技術を彼らから教えでもらうことも出来た。 交歓した人々は、彼らから様々なスポーツや音楽も彼らから教わった。吹奏楽団や合唱隊も作られ、日本で最初にベートーベンの第九が演奏・合唱されたのも、ここ坂東俘虜収容所の俘虜によってであった。 松江は、陸軍の上層から収容所の運営に関して咎められることもあったようだが、寛容なやり方をやめなかった。彼は旧会津藩士の家に生まれ、賊国人扱いという差別を受けてきたので、ヒューマニズムに徹した史上類を見ない模範収容所を現出させたようだ。 以前テレビでこの話をチョット紹介していたのをみたことがあるが、やはりいい話である。つい涙腺が緩みがちになる。 第二話「臥牛城の虜」 幕末のそれも大政奉還後、結城水野藩は、佐幕か尊皇かで藩内が真っ二つに割れる。 若き藩主は、佐幕派で抵抗しようとするのだが、大政奉還までして官軍が東征までするに至っては一刻も早く尊皇側に立つべきと国家老小場兵馬は藩主を説得しようとするが... 余談だが、この水野家は、結城に移る前に、何と私が住む七尾に一時期藩を持っていたそうで、それも家康の生母於大の方を出した三河刈谷の水野家の裔だという。話の主筋とは違うがそういう箇所なども興味を惹く話があった。 第三話「甘利源治の潜入」 幕末大政奉還後、薩摩藩は江戸の自藩邸に不逞浪人などを匿い、江戸の町で乱暴や盗賊紛いの事をさせ暴れさせだが、ここに潜入し、薩摩藩邸焼き討ちに至る工作を行った男の話である。 3作品とも80頁前後の中編だが、濃い内容で十分堪能できます。 個人的には、一番良かったのは、表題作かな。 オススメの一冊です。 #
by une_genzaburo
| 2016-01-06 10:13
| 読書
陳舜臣さんは、1年前(2015年1月21日)に惜しくも亡くなられたが、私が中学生の頃から好きだ。つまり40年ほど前からのファンである。 『秘本三国志』『小説十八史略』『曼陀羅の人 空海求法伝』『中国任侠伝』『風よ雲よ』『英雄ありて』『中国畸人伝』『諸葛孔明』『耶律楚材』周囲の本棚をチョット見回しただけでもすぐこれ位見つけられる...図書館から借りた本などを含めると、おそらく50冊程度は読んでいると思う。 今回の『熱砂とまぼろし』は西域史関係の人物を5人ピックアップして、列伝の形にした本だ(年末にブックオフから買ってきた2002年発行の古本だ)。 第一話「法顯」、第二話「宗雲」、第三話「張騫」、第四話「スウェン・ヘディン」、第五話「ヤクブ・ベク」 私は陳舜臣さんを知る前に井上靖さんの小説で西域史ものが好きになり、その繋がりで陳さんも好きになった。 よってかなり西域史上の人物は知っているのだが、宗雲とヤクブ・ベクについては、名前は聞いた事はあったが、詳しい事績は始めて知った。 他の三人は何度か別の本で目にしており、大体知っていた。 といっても忘れていた事も勿論多い。陳さんの描き方やその切口のユニークさもあろう。 へぇ〜って改めてそんな人だったんだ〜と驚かされる内容もあった。 特に第三話の前漢の武帝の時代に月氏に使者として派遣された「張騫」の話は面白かった。 彼はあまりにも人の良さそうな風貌だったので、途中で敵であった匈奴に捕まるが、単于や兵士らも彼の顔を見て殺す気がなくなる ような人物だったというのだ。 こういう人も歴史上に登場することがあるんだな。 他の人物も、性格面などとらえて面白く書かれている。 西域史がさらに身近になった気がした。 西域史や西域ものに興味がある人には、オススメの1冊です。 #
by une_genzaburo
| 2016-01-06 10:00
| 読書
ここでいう平蔵とは、火付盗賊改方の長である長谷川平蔵のことだ。 長谷川平蔵は、池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』でお馴染みだが、私もあの小説は大好きで勿論全巻読んでいる。テレビドラマの方もよく観た。 最近、池波氏以外の作家の長谷川平蔵を扱った小説も、ちらほら見かけるようになった。そういう本もよく借りてきてよむ。この小説も池波氏ではなく、逢坂剛氏によるもの。 私は逢坂剛氏の作品は、近藤重蔵を主人公にした『重蔵始末』シリーズなどが好きで、十冊以上は読んでいるから、好きな作家の一人といっていいだろう。 この作品は逢坂氏が、池波正太郎が描き出した鬼平のイメージから離れた独自の平蔵像を描きたいと考えて書いただけあって、真似という感じは見らなかったと思う。 この小説の中では、盗賊の中で平蔵の顔を見たものはほとんどいないという設定になっている。 平蔵が彼らに顔を見られた場合(自分の手下とする者以外は)殺すので、泥棒仲間で平蔵の顔を知る者はいなくなるのだ。 (逆に見られなかった場合は、遠島などですませ生かす場合もある) 長谷川平蔵は、(この小説の中では)外出する時は、深編笠に革頭巾をつけっぱなしで、目だけが穴から見えるような格好なのだという。 捕物の時に限らず、役宅の中でも取り調べられる者共に素顔を晒すようなことはしない。 したがって盗賊どもは、憎っくき平蔵を襲って意趣返ししようにも、顔を見知った者がおらず出来ない。その上に平蔵はこの小説では、毎度の捕物劇で平蔵の影武者を使い、捕物から逃れた者が「平蔵の素顔をみたり」と盗賊が思っても、実は別人という、手を使ってくる。 つまりこの小説では長谷川平蔵を、自分の影武者を使った芝居がかった捕物が好きな、泥棒たちには食えない男のような存在として描いている。しかも平蔵自分の影武者を使うだけでなく、自分が(後で知るとあっと驚くような)他の男に扮して捕物の場に加わるのである。 まあこういう平蔵像もありかなって感じ。 これはこれでまた十分楽しめる平蔵像ではないだろうか。 ところで最後に、情けない話を1つ。 我ながらホント記憶力が減退してきた。 私の過去の読書メモを見てみると、この作品は何と2012年5月26日にも一度読んでいた。 が全く記憶がない。情けない! まぁ完璧に忘れていたので楽しめたとも言えるが、あまり喜べない私である。 オススメの一冊です。 #
by une_genzaburo
| 2016-01-02 14:22
| 読書
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